タケミっちと千冬に、天竺や佐野家について教えてもらった。
12年後の梵天についても。
そして私も、祓ったはずのマイキーくんの呪霊がイザナくんに取り憑いていたことを話す。
あなた「複雑すぎでしょ佐野家…。」
千冬「お前のとこも大概だろ。で、その呪霊は祓えそうなのか?」
あなた「マイキーくんの呪霊がそのまま乗り移った感じだと思うから、この前みたいに呪力ボーンしたら祓えるかな。」
でも、そんな簡単に片付くのか。
武道「黒川イザナ、なかなかにヤベェ奴だぞ。」
あなた「そうなんだよな…。」
千冬「どちみち、抗争中に呪力ボーンはできねぇだろ?」
あなた「うん、周りの人も巻き込んじゃう。抗争後にでも隙を見て祓うよ。」
千冬がポンッと膝を叩いて立ち上がる。
千冬「とりあえず、俺らは天竺をぶっ潰す。それからだ。」
あなた「灰谷兄弟、特に竜胆は私がぶっ飛ばす。灰になるまで丸焼きにしてやるんだ。」
武道「何されたんだよ。」
決起集会後。
家の方向が同じ千冬のバイクに乗せてもらっていた。
あなた「私ホントいつになったら未来に帰れるんだろうね。」
千冬「タケミっちはお前よりも長くコッチにいるぞ。」
あなた「大人と子供では1日の価値が違うじゃん。」
千冬「遠回しにタケミっちディスってる?」
あなた「まさか。タケミチ様様ですよ。」
グルルルルル、
千冬「…………ラーメン屋行くか?」
あなた「………今夜中の2時。1番ダメなチョイス……って、ねえあれ。」
目を凝らすと暗闇の中に誰かがいる。
千冬「…………特服着てんぞ。あの髪…」
あなた「……………………イザナくんだ。」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。