私は高級車の後部座席に乗り込んで
言われた通り下着姿になってユンギを待った
なんか仕事の電話があるから済ませていく、
って言ってたけど
それ今すること?とか彼女でもないのに
しっかり嫌な気分にはなる
乙女だなー、私♡
そしてバカ高い布…もとい服は脱いでも
グクにもらったネックレスは付けたまま
だってそういう約束だからね
本人が分からないからって約束を守らないのは
あまりに不誠実だし
窓の外にチラッと目をやると
その仕事の電話とやらは短く済んだみたいで
ユンギがこっちに向かってきていた
寒さなんか気にしてるユンギが車に乗ってきた瞬間、
ちょっと驚かせたくなってグイッと腕を引っ張った
そのせいでユンギは私に覆い被さるような
格好になってる
うん、びっくりしすぎだよ?ㅎ
私がクスッと笑ったのを最後に沈黙が流れる
この沈黙を破るのは、ユンギの仕事
今日はどんな夜にしてもらおうかとワクワクしながら
彼の服を脱がし始める
ボタンを1個取るごとに彼の鍛えられた肉体が
徐々にあらわになっていく
さらにボタンを外してシャツを脱がせようとすると、
その手をガシッと掴む彼の手
顔を見上げれば、どこか不敵な表情を浮かべている
そう言ってユンギは私の下着を一瞬で取り去った
残すはショーツとネックレスだけ
ユンギの手がネックレスに伸びる
今度は私が手を掴んで止める番だった
その瞬間、ヘラヘラしてしまりのなかった
ユンギの目つきが変わった
目の色が変わったことに気づいても煽ろうとした
バチが当たったらしい
ユンギの骨ばった男らしくも白い指が
私の胸の先端を痛いくらい強くつまみあげていた
そう言うとユンギは私をうつぶせに寝かせて
覆いかぶさりながら耳元に唇を寄せてきた
彼の熱く柔らかい唇が耳に触れるだけで
高められはじめた私の体は反応してしまう
私はyesの意味を込めて、私の耳をなでる
彼の手に自分の手を重ねた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!