第10話

10話
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2023/03/07 09:23

#あなたの退勤時間

あなた
んーっあ!疲れた…

仕事が終わる→挨拶して職場を出てくる

店の外に飛び出して駐車場に走る→大伸びを決め込む


これが私の仕事後のいわば日課♡



例によって四肢が引きちぎれそうなくらい

思い切り伸びをしていると

その力の入った腕をいとも簡単に誰かに絡め取られた

まあ、誰かって言ってもこんなことするの

あの人しかいないんだけどね

あなた
痛いったら…ユンギのバカ

ご本人的にはかるーくやってるつもりなのかもだけど

まあまあ痛いですからね。うん、痛いですからね?
ユンギ
ユンギ
何でもない日の職場にシャネルのセットアップな…今度は誰からの貢ぎ物だよㅎ

私の話を無視してくれるな!

人の話フル無視で嫌味を浴びせかけてくるとは…

やっぱり天才ってどっかおかしいものなのかな←

あなた
どうでもいいでしょ

私はあえてつっけんどんなもの言いをした

だって、だってね…

ユンギがどうすれば追いかけてくるか、

私知ってるから

ユンギ
ユンギ
おい、答えろよ
ほらね
あなた
だから別に…んっ___

ユンギは私のあごを少し乱暴に掴むと

荒々しくキスを落としてきた


今から始まっちゃいそうなくらい激しいキス

彼の熱い舌は私の口の中をぐちゃぐちゃに荒らす

あんまり気持ちよくて私が先にダメになりそうで

彼の胸元をポンポンと叩いて離れてもらった
ユンギ
ユンギ
っあー、ちょっとは言う気になった?

ユンギはパッと離れると私の頭を撫でて

その手を首筋に下ろしていった
あなた
んっ…知り合いの男の子からですよ
ユンギ
ユンギ
…へえ?まあどうでもいいけどな
あなた
じゃああんなことしないでよね…

ボソッとこぼしてユンギの車に向かおうとする

ちなみに彼の愛車は漆黒のロールスロイス…!


でもそれはユンギのたくましい腕によって阻まれた

強引に腕の中に引き込まれて、彼の体温を感じると、

それはやっぱり私をドキドキさせる

あなた
…今度はなに?
ユンギ
ユンギ
いや別に。でもあなたってさ
ユンギ
ユンギ
あーいう品のないキス好きじゃんㅎ

その言葉にムードも忘れて吹き出しかける

女にそんな恥ずかしいことを言うなㅎ

ったく分かってないんだから…


でも…女のことは分かってなくても、

私のことは分かってるみたいだね…だいたいは

あなた
そう、大体は正解
ユンギ
ユンギ
だいたい?

体の向きを変えてユンギをしっかり見つめる

余裕そうに口の端を吊り上げて笑ってる

その顔がカンに触ったから、耳元に唇を寄せた
あなた
正解はユンギとだから、でした
ユンギ
ユンギ
…ほんっとたち悪ぃなお前
あなた
そう?ユンギのこと好きなだけだよ
ユンギ
ユンギ
嘘つきが
あなた
嘘じゃないよ
ユンギ
ユンギ
じゃあなんでお前___
あなた
うるさいよ
 喋らせておくとムードをぶっ壊しそうな彼の口に

指を当ててちょっと黙ってもらう



だってもう私…我慢できそうにないしさ
あなた
ユーンギ♡

私はユンギの首に腕を回して顔を近づけて

彼の体に自分の身を任せるような格好になった


私の呼び掛けの意味がわかったのか、

ユンギの瞳が躊躇うように揺れる
ユンギ
ユンギ
お前…我慢しろよ
あなた
ユンギももう無理なくせに
ユンギ
ユンギ
…後部座席に乗って、
この何十万のバカ高い布脱いどけ
あなた
ふふっㅎはーい

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