黒子の記憶を取り戻すためには
詳細が明かされていない能力について調べるしか無い
私の能力を応用すれば簡単に調べる事は出来るけれど
今の黒子を1人寮に残して詮索する訳には行かない
何処かで時間を作らなければ
黒子が学園都市の闇に手を出さなくて済むから
それに、これ以上悲しい顔はさせたくない
ただでさえ真面目で
規則を破ると言ったら、寮の門限と寮での能力の使用だけ
まぁ。それを当たり前にさせたのは私なんだけど
息抜きだって必要よね
今まで頑張ったご褒美よ
黒子の為なら
黒子の為になるなら
私を守ってくれたこの子が笑顔でいれるなら
安らぎ之場所でもなんであろうとなってやる
もう二度と傷つけないと決めたから
今度はしっかり、後輩を先輩らしく
超電磁砲として
常盤台のエースとして
私を好んでくれたこの子のため
そう固く心に決めたのだ
黒子の手を引き走り出す
いつかのような懐かしさを感じながら
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。