門を見るなり駆け出していったグリムを追いかけた
僕の声はまったく届かず、グリムは走っていく
この時僕は思った。あれ?これはフラグではないか?と。
その通りだった。物語ではフラグは回収されるものである。よって…
見事曲がり角でドーン☆を果たした
普通のパターンなら僕が吹っ飛ばされるんだろうが、体幹が強いからか何故かぶつかった相手が飛んでいった
なんかこの人ならいいや。うん。
まあ僕が吹っ飛ばしてしまったのは確かだし、さすがに悪いと思い、鍵の人に手を差し伸べた
完全に寝坊したと、遅刻したと思っていた
寝坊したと思っていたため、朝ごはんも食べさせずにグリムをひっぱってきてしまったのだ
走り去って言ったグリムを探しにあなたはとぼとぼ歩き出したのだった
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。