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第10話

story8
27
2021/12/30 01:28
門を見るなり駆け出していったグリムを追いかけた
(なまえ)
あなた
ちょっ、なんでそんな無駄に足速いの?!!
僕の声はまったく届かず、グリムは走っていく
(なまえ)
あなた
誰かにぶつかったりしたらどうするんだっ!
この時僕は思った。あれ?これはフラグではないか?と。
その通りだった。物語ではフラグは回収されるものである。よって…
(なまえ)
あなた
うわっ?!
見事曲がり角でドーン☆を果たした


普通のパターンなら僕が吹っ飛ばされるんだろうが、体幹が強いからか何故かぶつかった相手が飛んでいった
(なまえ)
あなた
うわっ…!
学園長
ちょっと!危うく怪我をするところでしたよ?!
(なまえ)
あなた
ごめんなさい大丈夫ですかっ……ってなんだ鍵の人か
なんかこの人ならいいや。うん。
学園長
なんだとはなんですか?!
(なまえ)
あなた
いや別に。それより大丈夫ですか?
 まあ僕が吹っ飛ばしてしまったのは確かだし、さすがに悪いと思い、鍵の人に手を差し伸べた
学園長
ええ。まあ。
学園長
それよりあなた何故ここにいるんです?
(なまえ)
あなた
迷った
学園長
いやそうなんですけどそうじゃなくて
学園長
まだ朝の6時ですよ?
学園長
随分せっかちさんですね
(なまえ)
あなた
え?
(なまえ)
あなた
………え?
(なまえ)
あなた
まじ、?
(なまえ)
あなた
嘘っ?!?!
完全に寝坊したと、遅刻したと思っていた
(なまえ)
あなた
あの時計壊れてたわけ?????
(なまえ)
あなた
おおおい!
(なまえ)
あなた
あの時計のせいで!!!
学園長
え?だ、大丈夫ですか?
(なまえ)
あなた
とりあえず新品のしっかり時間がわかる時計をください!なう!今!すぐに!
学園長
え、あ、はい。
(なまえ)
あなた
最悪だ…グリムにも謝んなきゃ
寝坊したと思っていたため、朝ごはんも食べさせずにグリムをひっぱってきてしまったのだ
走り去って言ったグリムを探しにあなたはとぼとぼ歩き出したのだった

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