-さ、これで入学式と寮分けは終わりかな?
いいかい、新入生たち。ハーツラビュル寮では僕が法律だ。
逆らうものは首を跳ねてやるからそのつもりで。
・・・ふぁ〜あ。やっとかったるい式が終わった。
さっさと寮に戻るぞ。サバナクロー寮、付いてこい。
新入生のみなさん。この度は入学おめでとうございます!
みなさんが充実した学園生活を送れるよう、オクタヴィネル寮寮長として精一杯サポートさせていただきますよ。
それにしても学園長はどこに行っちゃったのかしら?式の途中で飛び出して言っちゃったけど…
タブレット「職務放棄・・・・・・」
腹でも痛めたんじゃないか?
違いますよ!
あ、来た。
まったくもう。新入生が1人足りないので探しに行っていたんです!
さあ、寮分けがまだなのは君だけですよ。たぬきくんは私が預かっておきますから、早く闇の鏡の前へ。
(とりあえずいわれたとーりにしよ)
ふぐぐー!
…汝の名を告げよ
あなただよ
あなた……
汝の魂の形は………
………………………………………
…………………
…?
わからぬ。
なんですって?
いやこっちもなんですって状態なんだけど
この者からは魔力の波長が一切感じられない…
色も、形も、一切の無である。
えー
よって、どの寮にもふさわしくない!
魔法が使えない人間を黒き馬車が迎えに行くなんてありえない!
魔法を知らない人間を黒い馬車が誘拐しにくるなんてありえなーい!
生徒選定の手違いなどこの100年ただの1度もなかったはず!
こいつ無視しやがった
ごっほん!一体なぜ………?
もごもご!ぷはっ!
たぬきがいつの間にか鍵の人の腕から抜け出していた
だったらその席、オレ様に譲るんだゾ!
あっ!待ちなさい!このたぬき!
そこのニンゲンと違ってオレ様は魔法が使えるんだゾ!だから代わりにオレ様を学校に入れろ!
(そういえば周りにいる人達みんなイケメンだなぁ)
(イケメンっていいよなぁ…)
魔法ならとびっきりのを今見せてやるんだゾ!
…あ?
みんな伏せて!
ん゛な゛〜〜〜!!
鳴き声と同時に青白い炎が部屋の中に上がった
うわあ!!あちちちっ!しりに火が!
うわ、大丈夫?!
(怪我するぞ…)
消しとくよ
えっと、火を消す時は酸素を無くせばいいから
火にてを被せれば消えるかな
よいしょっ!
あ、ちょっと熱い…
消えたっ!
うわあああああ!
大丈夫か?手、怪我してないか?
ああ、大丈夫!
それより、火傷してない?
ああ!俺なら大丈夫だ!
ありがとな!
このままでは学園が火の海です!
誰かあのたぬきを捕まえてください!
ちっ………かったりぃな。
アラ、狩りはお得意でしょ?まるまる太った絶好のオヤツじゃない。
なんで俺が。テメェがやれよ。
あの人耳生えてる…
かわいいな…
クロウリー先生、おまかせください!
その役目、私が請け負います!
はぁ…狸捕まえるくらいアンタがやりゃいいだろ、センセー
オレ様は狸じゃねーって何度言わせるんだゾ!
偉大なる魔法士になる男・グリムとはオレ様のことだゾー!
イライラ
威勢のいい小動物ですね。
リドルさん!お願いできますか?
違反者は見逃せないからね。
さっさと済ませるとしよう
(なんなんだろあのたぬき)
(人に迷惑かけるのは不愉快だ)
…せめて僕が捕まえよう
オフ・ウィズ・ユアヘッ((
ねえ
私はたぬきの方へまっすぐ向かっていった
あのさあ
あなたが別に何しようがほんっとにどうでもいいんだけどね
人を傷つけるのは許せないよ
ふぎゃっ!?
あなたはたぬきの頭を片手でつかみながら言う
「ごめんなさい」は?
ふん!こいつなんか火で燃やして…
オフ・ウィズ・ユアヘッド!
ふなぁっ!炎がでねぇんだゾ!
僕がその首輪を外すまでキミは魔法を使えない。
ただの猫同然さ。
にゃ、にゃにー!?
オレ様はペットじゃねぇんだゾ!
大丈夫!あなたみたいなペットまぁじでいらない♡
学園からつまみ出されるまでには外れているだろう。
いや〜相変わらず素晴らしいですね!
リドルさんのユニーク魔法!
絶対に欲しい……じゃなくて。
僕なら絶対かけられたくありません
どうにかしてください!貴方の使い魔でしょう!?
さっきから話聞いてないなー
僕の使い魔じゃないって
しっかり躾を………え?
あなたのじゃない…?
炎で扉をふきとばしてきたときに
初めてあったんだよ
……そ、そうでしたっけ?
そーでございます
ごほん!では、学園外に放り出して起きましょう。
鍋にしたりしません。私、優しいので!
誰かお願いします!
わー人任せー
ぎにゃー!離すんだぞ!
オレ様は、絶対絶対!
大魔法士になってやるんだゾー!
ギィーーバタン
…
必死っ…て感じだ…
少々予定外のトラブルがありましたが入学式はこれにて閉会です。
各寮長は新入生をつれて寮へ戻ってください!
…ん?そういえばディアソムニア寮長のドラコニア君の姿が見えないようですが…
アイツがいないのはいつもの事だろ
あれ?もしかして、誰も式のこと伝えてないのか?
そんなに言うならアンタがつたえてやればよかったじゃない
うーん。でもオレ、アイツのことあんま知らないんだよなー。
ドラコニアって…まさか︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎あの︎︎"︎︎マレウス・ドラコニア?
この学校に通ってるってマジだったのかよ。
怖ぇ…
(同じ高校生なのにあのもくそもあるかぁ…?)
おお、やはり。
もしやと思って来てみたがマレウスは、来ておらなんだか。
また式典の知らせが届いてなかったとみえる。
…また?
申し訳ありません。決して仲間はずれにした訳じゃないんです!
どうも彼には、声をかけずらいオーラがあるんだよね。
高校生に?
まあよい。ディアソムニア寮の者はわしに付いてくるがいい。
……あやつ、拗ねていなければ良いが…
入学式会場にいる人(?)達が次々に去っていく
…さて、あなたさん。
大変残念な事ですが……
あなたには、この学園からでていってもらわねばなりません。
……魔法の力を持たないものをこの学園に入学させる訳にはいかない。
勝手に連れてこさせておいて?
心配はいりません。闇の鏡がすぐに故郷へ送り返してくれるでしょう。
さあ、扉の中へ…
強く故郷のことを念じて…
(えーと、日本だから)
(日本列島思い浮かべとこ)
(いやそれじゃ範囲広すぎるか)
(…面倒くさ、もう富士山でいいや)
さあ闇の鏡よ!この者をあるべき場所へ導きたまえ!
………………………
ご、ごほん!もう一度、
闇の鏡よ………この者を………
どこにもない……
は?
え?
この者のあるべき場所はこの世界のどこにも無い………
無である…
は?死ねと??
なんですって?そんなことありえない!
ああ、もう今日はありえないのオンパレードです!
それ一周まわってただの日常じゃね?
私が学園長になってからこんなことは初めてでどうしたら…
そもそもあなた!どこの国から来たんです?
日本です
ニホン…?聞いたことの無い地名ですね。
私は世界中の地名を把握していますが、そんな地名は聞いたことがない
1度図書館で調べて見ましょう
んー。了解でーす
そのまま私たちは図書館へと向かった
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。