ー砂地獄ー
エースside
悲鳴が少しうるさいなぁ…
分かってる、分かってるよ。
今では悪者を取り締まる役だけど。
生きてた頃は、"俺ら"はヴィランだった。
だから………本来はここに来て罰を受けて苦しむハズだったんだ。
"アイツの分まで"
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「エース、デュース、早く早く!」
「エースとデュース、合わせてエーデュース!どう?」
「〜〜〜〜先生の授業眠すぎ〜…」
「〜〜〜、あんまり俺らを信用するなよ?」
「え?なんでだよエース」
「…もし、俺らが〜〜〜のこと裏切ったとでもしたらどうすんだよ」
「僕はそんなこと気にしない!」
「はぁ…気分屋はれだから」
「エース!」
「ん?」
「なーにを心配してんのか知らんけど、僕はずっとずっとみんなの味方だから!」
「!!!」
「たとえみんなが裏切っても、僕はみんなに話しかけるよ。いつもみたいに、一緒に授業受けようって」
「〜〜〜…」
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。