上林side
俺は彼女を怒らせた
『何してくれちゃってんの?』
「なに?俺なんかした?」
『しらばっくれてんじゃないわよ
私のぷ・り・ん!!!食べたでしょ!』
「なら名前書いとけばよかったじゃん」
『その前にこれ食べちゃダメだよって言ったよね?』
「そうだっけ?」
『もう知らない、このケチ!』
流石にやり過ぎたか
明日ちゃんと謝ろう
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
翌日
「あなた」
『、、、、』
「あなたってば」
『うるさい、、、、』
「これ」
『え?
これって、、、、駅前で期間限定で出店してるお店のプリン?!
なんで?駅まで行ったの?試合終わりに?』
「うんまぁ、昨日は悪いことしたし、
ごめんあなた」
『、、、、、、こちらこそあんなことで怒ってごめんね。
ありがとう誠知。』
「あなたそれ食べたがってたろ?」
『うん!まさか食べれるなんて、、
じゃぁさ、誠知も一緒に食べよ!』
「あなたのためかってきたのに?」
『お礼よお礼』
彼女の喜ぶ姿を見れたら、
それで満足だ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!