第4話
💙
『俺もう寝るわ』
「好きにどうぞ」
しょうもないことで喧嘩
正直毎日のことだから別に気にもとめていないしそこまで深く考えない
寝室に向かう翔太に手を振ればいきなり振り返る
「…どしたの」
『やっぱお前いないと寝れないわ』
って素直じゃない彼に呆れて、でもなんか憎めなくて
ごめん、とは言えないのがやっぱり子供だな、とつくづく思う
「素直じゃないね」
『俺が寝れないとあなたも困るじゃん、』
「はぁ?」
「別に喧嘩しても朝には忘れてるのは翔太じゃんね」
「ごめんねって言えないもんね、しょうたくん、」
『だりぃわ』
「だるいのはこっちです」
『あぁ、はいはい、寝るぞ』
面倒くさそうに話を遮る
腕を引かれて一緒にベットにダイブする
『お前さ、俺と喧嘩して悲しいとか無いわけ』
「別に慣れてるもん」
『それはそれで悲しいな』
「…誰のせいだと思ってんの」
『俺?』
「分かってるならそういうとこ直そうね、しょうたくん、」
『うるせ、』
私に向かって舌を出すと寝返りをうって私に背中を向ける彼
寂しくなったらまたこっちを向いてハグしてくるのは彼の方なのにね
fin