第3話

🖤
1,035
2021/03/01 12:33

『ねぇ、れん来て』

「ん。なに」

お風呂から上がってまだ髪を乾かしていない彼を呼ぶ

『髪乾かしてあげる。』

手元にあるドライヤーに手をかければそれを阻止される

「や、いいわ、」

基本的にクールな彼は甘えたがらない。

それはそれで寂しくもあり、可愛らしさもありで文句はないんだけど

今日は少しだけ粘ってみて

『いーの、たまには甘えよ、』

「それ甘えっていうのかよ」

『ごちゃごちゃ言わない、、』

なんてさりげなくドライヤーの電源を入れて髪に指を通す

役のために切った髪はもう伸びていて

『髪伸びたね、』

「テクノか短髪どっちが好み?」

『…別にどっちでも、』

「何、興味無い?笑」

って後ろを見て私の顔を伺う

『別にどっちでもかっこいいってこと』

「だろうな、笑」

『なに、自信ありげじゃん。』

「逆に違うの、」

『そうだけど、』

当たった、なんて顔をして、叩きたくなるけど

『いらつく、』

乾かしている髪を思いっきりぐしゃぐしゃして

「うおっ、」

『べー、だ』

「うわ、俺もいらついてきた、」

ってドライヤーを奪われて

ついでに私の髪までぐしゃぐしゃにされます。








「あっつ、」










fin









✂︎- - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - -

え、まなこれってツンデレって言います?(

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