家に着き自分のベットに寝転がると
ふっかが呼んだ医者が入ってくる
点滴を打ってもらって医者は帰って行った
あなた「翔太?大丈夫?」
俺のおでこに手を置いて
心配そうに顔を覗く
あなた「何か飲み物持ってくるね?」
俺から離れようとするあなたの腕を掴んで
『まって、行かないで…』
あなた「ん?どうしたの?」
『俺が寝るまでそこに居て…、』
あなた「わかった。おやすみ…」
そう言って俺の頭を優しく撫でる
熱があるせいか
すぐに瞼が重くなり眠りについた
✽+†+✽――✽+†+✽――✽+†+✽――
『んっ…』
いつも体調を崩すと決まって見る夢がある。
それは…
涼太が俺の前から居なくなる夢。
それを見てうなされて起きる。
でも、今日は違った…、
あなたが俺のせいで居なくなる夢だった。
『あなた!あなた!』
呼んでも呼んでもあなたは
振り向くことは無く俺から離れていく
俺は暗闇にポツリと1人ぼっちになった。
急に寂しくなって怖くて
『あなた〜!あなた〜!』
暗闇であなたを探しまくった
怖い。会いたい。
ずっと一緒に居るって言ったのに
あなた「翔太!…翔太!」
遠くから好きな人の声が聞こえる
会いたい!どこ!
あなた「翔太!翔太、」
体を揺らされてパッと目を覚ます
『はぁ、はぁ、はぁ…』
あなたを見ると心配そうに俺を見つめる
会いたかった!どこにも行くな!
って言いたいのに上手く息ができない
あなた「翔太!ゆっくり息して!大丈夫だから」
そう言って俺の背中をなでる
あなたは俺が安心するまで
ずっと隣に居てくれた
.
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。