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第32話

💙


あなた「はい…おにぎり」



トンっと俺の前に置かれた
綺麗な三角のおにぎり



おにぎりなんて食べるのいつぶりだろう…



小学生ぶりかな…




1口食べると



『…子持ち昆布…、』



子持ち昆布がビッシリ入ったおにぎり



懐かしさで涙が出そうになる



『あなた…シェフ呼んできて…』


深「翔太どうした?上手くない?」


『いいから!呼んできて!』


少し大きな声でそう言うと
あなたは驚いた顔をしてシェフを
呼びに行った




少し経ってから
足音が聞こえて振り返ると



あなた「シェフさん呼んできたよ…」



?「本日からお世話になります…」



男の人は下を向き帽子を取り
ゆっくりこっちを見る









?「宮舘涼太です。」



『…、やっぱり…』



舘「翔太…久しぶり」


涼太は俺を見てフワッと笑う



『…ど、して…、』



どうしてここに涼太が居るんだよ…
何でお前がシェフしてんだよ…



どうして…
また俺の前に現れたんだよ…



俺は…
最低な事をしたのに…、



聞きたい事がいっぱいあるのに
言葉が喉に詰まって上手く話せない



舘「また岩本家に戻りたくて必死に修行したんだ…」


舘「翔太の口に合ったかな?」



涼太は昔と変わらず俺に優しく話しかける



『俺のこと嫌いになったんじゃ…』


舘「翔太のことを嫌いに?」


そう言うと涼太は"ははっ"と笑って
俺に近づいてくる


舘「嫌いになるわけないよ…」


舘「昔、翔太におにぎりを作って美味しいって沢山食べてくれてさ…」



舘「その時、俺は翔太のシェフになろうって決めたんだ…」


そう言って俺の頭フワッと撫でる



『じゃ!どうして居なくなったんだよ!』



あの時、ちゃんと涼太に謝りたかったのに…


俺のせいでごめんねって言いたかったのに…




涼太は帰ってこなかったじゃないか…




色んな感情が押し寄せてきて涙が止まらない




舘「翔太…泣かないで…」



舘「あの事故があった日…」


舘「目を覚まして両親に伝えたんだ…」


舘「今俺がしたいこと…」



舘「それは執事では無く翔太のシェフだって」



舘「だから岩本家を出て修行をした…」



『…ッ…、だっ、たら…っ言って、くれれば…』



俺の涙を優しく拭き取って


舘「ごめんね…翔太。」


舘「翔太に言ったら俺…翔太に甘えてしまいそうだった…」




涼太が居なくなってから
友達を作るのが怖くなった



また、涼太みたいに傷つけてしまうんじゃないかって…



だから
あまり人とは関わらないようにして来たんだ…







ずっとずっと、




涼太に謝りたかったんだ…







『涼太…っ、ごめ、ん…ッ』








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