あなたちゃんと話終えると
♬︎〜♬︎〜
いいタイミングで俺の携帯が鳴る
«照»
携帯を見ると照からだった
『もしもし…』
照「もしもし、今大丈夫?」
『うん。大丈夫だよ』
照「俺の部屋に来て欲しい…」
『わかった!待ってて』
そう言って電話を切り
『ごめん!照に呼ばれたら行くね』
『ゆっくりしてて!』
あなた「はい…ありがとうございます」
フワッと笑うあなたちゃんを見て
少し安心する
部屋を出て
すぐに照の所には行かず
お湯をポットの中に入れる
『おし!完璧』
そのポットを持ち照の部屋に向かう
コンコン
ガチャ
部屋に入るとソファーに座って
携帯を触っている照が目に入った
照の部屋にある
ティーカップにココアを入れ
お湯を注ぐ
照の前にココアを置いて
隣に腰掛ける
照「あなたちゃん大丈夫だった?」
『あぁ…なんとか…』
照「…そか…」
そう言って俺が入れたココアを1口飲む
『翔太は?大丈夫だった?』
照「あぁ…今は落ち着いて眠ってる」
『そか…それなら良かった…』
そして少し沈黙になった後
照「あなたちゃん…辞めちゃいそう?」
『どうだろう…辞めないでとは言ったけど』
辞めるか辞めないかは
あなたちゃんが決めることだし…
きっと…
殴られた翔太と居るのも気まづいと思うし…
照「翔太がさ…」
『翔太がどうした?』
照が俺を見て嬉しそうな顔をする
照「あなたちゃんが辞めたらどうしよって言ったんだ…」
『えっ…』
あの翔太が?
人に興味が無く俺か照にしか
関わらない翔太がそんな事を?
照「ははっ、びっくりだよな!」
照「翔太…あなたちゃんの事好きかもね…」
.
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。