your side
今日は自主練をしに事務所に来た。
ローラースケートのね。
競技用のと今使ってるのだとちょっと違うんだよね。
だから一応使えるけど、現役時代よりは劣ってるからもっと練習しようと思って。
『えっと、Aの3スタジオ…』
自主練をするためのスタジオに向かっていると、
私が使うスタジオの隣から、
耳にしたことのある音楽が。
«止まらないで 止まらないでよ_______
確か、Sexy Zoneさんの”RUN”って曲だったかな。
松島聡くんが帰ってきて、5人での活動を再開したって言ってたような、、、
Sexy Zoneさんとは一切話したこともないし、だからどうこうって訳じゃないけど、笑
邪魔にならないように練習しよう、そう思った。
ガチャ
当然のごとく、誰もいない。
私にとっては、気楽でしかないんだけど。
さっさと練習しよう、
私は手早くローラースケートを履き、滑り始めた。
『突っ走れ 心の感じるままに
どこまでも旅しに行ってみようか
行けない所なんてきっと無いさ
その手に夢を握りしめて oh-oh-oh
突っ走れ アクセルを踏み込んで
不安なんて脱ぎ捨てて進もう
必要なものなんて何も無いさ
全身で風を感じて ほら 走れよ rider______
この曲は、私が”なまえ。”だった時に作詞作曲して、リリースした[らいだー。]って曲。
私の曲は、全てひらがな表記で最後に句点が付く。
[なんばー。]とか[さよなら。]とか。
この[らいだー。]って曲は、バイクのライダーをイメージして作詞して、疾走感のある曲になるように作曲したんだよね。
この曲が多分3番目ぐらいに多く売れたかも。
インターハイのテーマソング?みたいなのに使われてた気がする。多分だけど。
他にも野球選手の登場曲?とか、
スポーツチームやニュース番組、炭酸水のCM等々の
テーマソングとか、結構使われてたかな。
だからまぁ、知名度はある?←
ローラースケートを滑るには、このぐらい疾走感のある曲が丁度いい。
ガチャ
中島「えっ、」
『((ビクッ』
えっ、中島健人くん、、、??
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。