半間「バイクいつから乗ってんの」
『いつからだろ…中3くらいからかな』
半間「これアメリカンじゃね?カッケェーの乗ってんな」
『でしょ?パクってきた』
半間「パクったのかよ〜不良じゃん♡」
『だってバイク高いんだもん……あれ、何コイツ』
めっちゃ幅寄せしてくんじゃん。
半間「んー?」
『私の前 走ってる車。走るの遅いから抜かしたら今度は前に来たんだけど』
半間「あーー…」
『バイク相手に煽りとかすんの?…めんどくさいな』
半間「あは♡んなキレんなって♡温厚にいこーぜ?」
『えーわかった』
仕方ないか。
………………いややっぱり腹立つ
『チッ』
半間「……なぁあなたちゃん」
『なに?』
半間「この車の横に行って♡」
『え、ただでさえ寄せられてんのに…』
半間「大丈夫だってぇー。な?お願い♡」
『ん、わかった』
半間「サンキュ♡」
私は半間に言われた通り車の隣に行くと運転手の顔が見えた。
若い男の人だった。
半間「顔見えた?」
『うん、若い男の人』
半間「俺も見た〜い。もうちょっと前行ってくれよ」
『了解』
半間がその運転手を見ると車は 物凄いスピードで去っていった。
『あれ?』
急にどうしたんだろ。
半間「あ、次の信号右な」
『うん』
半間said
『チッ』
へぇー、あなたチャン舌打ちとかすんだな
おもしれぇけど楽しくはねぇな
車の隣まで寄って運転席の奴の顔を見るとアッチも俺の視線に気が付いた
半間「(目ェ合ったな♡)」
俺と目があっただけで軽くビビる
でも車の煽りを辞めようとしねぇから運転手に向かって中指を立てて口パクで「殺すぞ」って言ったらスピード上げてどっか行った
半間「ハッ 雑魚かよ((ボソッ))」
車乗ってなかったら歯折ろーと思ってたのになぁ〜
ザーンネン♡
あなたsaid
『ここはどっち?』
半間「右ぃー」
『ここは?』
半間「まっすぐ。んで2つ目の信号で左」
『わかった。』
半間「ん、ここ左な」
『おっけー』
半間の案内わかりやすい。
意外と。
適当に言ってくるのかと思ったらちゃんと道案内してくれる。
『ここら辺でいいかな』
私は海岸近くの道路の隅にバイクを置く
半間「運転、帰りもよろしくな♡」
『えぇー帰りは半間が運転して』
半間「俺が運転したらバイクぶっ壊すかもしんねぇーぞ?♡」
『それは困るなぁ……あ、波ある!半間、早く海行こ!』
半間「引っ張んなよ〜お子ちゃまかよ」
『海 久しぶりに来た』
半間「俺、昨日来た」
『昨日来たんかい』
なんで今日も来たの。
不思議なことするんだなーと思いながらザバァと流れる海を見ていると
バシャッッ
『冷たっ』
半間に水かけられた
半間「隙ありぃ〜」
『うわ、やったな?』
『……ぅおらっ!』
私も負けじと反撃をする
バッッサァアアッッ
半間「いや砂かよ。」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!