あなた : なんの話?廉…今日なんかおかしいで?
私は弟との約束を切り捨てた
廉のことが嫌いだからとかそんな単純なことじゃなくて…廉の将来を私なんかが決めちゃだめだから
複雑な感情が混じり合ってその場から逃げ出したくなる
すぐ近くにある時計のチクタクという音がやけに部屋に響いた
廉 : っ、
廉は…悲しそうな顔で私の方を見る
私はそれに気づかないフリをして廉に「も〜、しっかりしてや、廉。
お姉ちゃんご飯作ってるからちょっと寝たき?疲れが溜まってるんやろ」と少し早口になりながらもいいきり、廉の返事も待たずに台所に立った
今の…あからさますぎたかな、いや、もう済んだことだし気にしないでおこう
今日の晩ご飯は何にしようかな、
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。