第17話

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2020/11/08 04:35
目が覚めると病院で,隣には母親がいた

私が目を覚まして安心したのか少し話して先生のところに行った


「倒れちゃったか…」


当分外出禁止だな

なんて考えながら裕太の事を思い出す


『俺はずっとあなたと一緒にいたい』


私だって、私だって、、



「コンコン」


「あっ、どうぞ」



ノックの音で現実に戻される



駿「あなた?」


「駿くん、、来てくれたんだ」


駿「当たり前やん。体調はどう?」


「今はだいぶ楽。ありがとう。」


駿「そっか、」



少しだけ沈黙になる

先に口を開いたのは駿くんだった



駿「あん、さ、」

駿「裕太に告白でもされた?」


「うん、」


駿「そっか、」

駿「どうすんの?」


軽く笑いながら言う


「ずっと一緒にいたいって…」

「でも私は病気だし,いつまで裕太と一緒に居れるか分からないし,私なんかと付き合ったら…」


駿「それでも裕太のこと好きなんやろ?」


「ッ!」



駿くんは少し悲しそうに言う



駿「自分の気持ちに嘘ついたらあかんで」


「でも、裕太は、」


駿「裕太はあなたの病気の事を理解した上であなたと一緒にいたいって言うたんや」


駿「次はあなたが頑張る番ちゃう?笑」


そう言う駿くんはやっぱり少し悲しそうで、
何も言えなくなる


駿「俺もな、もうバレてるかもやけどあなたの事好きやってん」


「え…」


駿「でも、無理やった。裕太には勝たれへんかった。」


「駿くn」


駿「別に後悔はしてへんで!それでもいいと思ったんや、裕太ならあなたの事任せれるなって」


駿「あいつ馬鹿やけど自分の気持ちに正直で,目の前のことに一生懸命で,何よりあなたの事が大好きや笑」


私はいつの間にか泣いていた


駿「おれは裕太に愛されてるあなたが好きやねん!そん時が1番あなた笑ってるやん?」

駿「だから、"私なんかと"とか言わんといて、そんな簡単に諦めんといて。俺のためにも。」


駿くんは泣いてる私を見て悲しそうに笑った



駿「俺らずっと友達やろ?笑」


私は何度も頷く


駿「よかった!笑」


それでも私の涙は止まらなくて


駿「そんな泣かんといてや、、」


少し困ったように言う


「私、頑張るね!ありがとう駿くん」


「おん、それでこそあなたや!」

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