第22話

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2020/11/15 02:08
次の日
裕太と駿くんがまた来てくれた

裕太と駿くんにはまだドナーのことは知らせていない

何も知らない裕太はいつも通り元気に話してくれた


「あのさ」


私が重い口を動かす


裕太&駿「ん?」


私は昨日あったことを説明した


裕太「あと、1週間…」


駿くんは黙り込んでいる


説明し終わった瞬間


裕「ごめん、ちょっと俺…」


そう言って裕太は席を外した


病室には駿くんと私が残された


「ごめんね」


私は少し笑って言った


駿「あなたのせいじゃない」


駿「ごめん、俺、何も出来なくて…」


駿くんは何も悪くないのに


私は駿くんまでも泣かせてしまった


駿くんの涙に私も耐えきれなくなって泣いてしまった


駿「あなたが1番辛いはずなのに…ごめん、ごめん。」



「こんなんじゃ、裕太に振られちゃうかな…ははっ」


「裕太もこんな彼女じゃ嫌だよね…」



駿「そんなことない、裕太はちゃんとあなたの気持ちを分かってる。でも今は混乱しているだけだ」


いつも私は駿くんに助けられてばかりだ


「駿くん…。ありがとう、ごめんね…」

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