ー私は家族から愛されたことがないー
物心着いた時には料理、洗濯等家事一式やれた。いや、やらされていた。
うちの親は「ネグレクト」って言うやつだと思う。
ご飯がないのはもちろん、ベットはおろか、布団すらない。部屋なんてあるわけが無い。
所謂「望まない妊娠」で生まれてしまった子が私だ。
このため息も癖になってしまった。しかも、いつも以上に今日は憂鬱なのだ。理由は2つある。1つ目は、、、
そう、「転校」だ。
おじいちゃんがネグレクトに気づいて、私を助けてくれたのだ。
そのおじいちゃんは琥珀財閥の現財閥長。=超お金持ちなのだ。
一緒に住むことを提案されたけど、おじいちゃん家は豪邸だし、なんかメイドもいるしで嫌だったので、断ったら一人暮らしのための手続きやらなんやらを色々してくれて、またもや私のためだけの豪邸が用意された。
これが憂鬱の2つ目。今日に限って生理が来てしまった、、
私は生理痛がクソほど重く、倒れることも度々あるくらい。 今日は薬飲んだから大丈夫だと思いたい、、、
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。