第2話

転校の日の朝
2,210
2021/03/24 06:52
     ー私は家族から愛されたことがないー 

物心着いた時には料理、洗濯等家事一式やれた。いや、やらされていた。
うちの親は「ネグレクト」って言うやつだと思う。
ご飯がないのはもちろん、ベットはおろか、布団すらない。部屋なんてあるわけが無い。
所謂「望まない妊娠」で生まれてしまった子が私だ。
琥珀あなた
琥珀あなた
はぁ〜〜〜
このため息も癖になってしまった。しかも、いつも以上に今日は憂鬱なのだ。理由は2つある。1つ目は、、、
琥珀あなた
琥珀あなた
転校とか、ほんっと最悪、、、
そう、「転校」だ。 
おじいちゃんがネグレクトに気づいて、私を助けてくれたのだ。
そのおじいちゃんは琥珀財閥の現財閥長。=超お金持ちなのだ。
一緒に住むことを提案されたけど、おじいちゃん家は豪邸だし、なんかメイドもいるしで嫌だったので、断ったら一人暮らしのための手続きやらなんやらを色々してくれて、またもや私のためだけの豪邸が用意された。
琥珀あなた
琥珀あなた
しかも生理、、、
これが憂鬱の2つ目。今日に限って生理が来てしまった、、
私は生理痛がクソほど重く、倒れることも度々あるくらい。 今日は薬飲んだから大丈夫だと思いたい、、、

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