RM ☓ j-hope
(( RM 受け / j-hope 攻め ))
くさず 🕊♡
リクエストです🤤
ちょっと…暗い?
RM → 「」 j-hope → 『』
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カチャ…。
ダメだ、分かっているのに手が進まない。
目の前の液晶画面から少しでも目を背けたいのに、今の俺にはそんなことが許されていない。
ちらっと壁にかかった時計を見れば、もう日付は変わっていた。作業室に入ったのは夜ご飯を食べ終えてからだから…8時半か…。3時間半も こもっていたのか。
「…疲れた。」
ぐい、とお気に入りのコーヒーを飲むと、生憎空で、今はこんなことにイラついている場合じゃないのに、何故か腹が立った。
ピロン。
静かな部屋に響く電子音。
光った画面には、
[いつまでやってるの?今、行っても平気?]
「…ホソクか。」
リーダーでもあり、ホソクと同い年でもある俺は、たまに2人でホソクと真面目な話をする。今後のこととか、これから「방탄소년단」をどうしていきたいか、とか。……たまにダンスのことで怒られることもあるけど。
だから、またそういう話だと思い、カトクを送る。
[ちょうど休憩してたとこ。いいよ、来て。]
ピロン。
すぐに通知音が鳴った。
[分かった。今から向かうな。]
ホソクが来るまではとりあえず液晶画面に向かうことにした。
コンコン。
『よっ……って暗!』
「え…?」
電気を付けるのを忘れてたなんて…。
パチッとホソクが電気を付けた。
『お前、疲れすぎじゃない?』
「ん…最近寝てないからかなぁ…」
『まぁそれもあると思うけど…、ほら、そろそろパソコン消しな。』
「でも、これだけ…。」
『んな事言ってどうせやらないくせにㅋ』
「ぅ…」
ホソクにはなんでもお見通しみたいだ。
パチッとパソコンを消して、作業室のソファに座っているホソクの方に体を向けた。
「…で、どうしたんだ?」
『あぁ…息抜きさせてあげようかと思って。』
「…息抜き?」
『そ。ナムジュナ。』
「ん?」
『…シよっか。』
❀
ギシッとお気に入りの革のソファが壊れるんじゃないか、というくらいの激しさでホソクは突いてきた。
「っあ…あ、はぁ…っ、」
『っ、あぁ、っん……』
「あ、んんっ……や、ばいっ…」
『イきそ…?』
「んっ…出し、て…」
『っ、まて…あ、ん…っ…』
もうすぐで、2人で果たせそうだったときに、
コンコン、と部屋にノックが響いた。
「『!?』」
2人で思わず止まる。
部屋には、2人の荒い呼吸の音だけが残る。
《ひょーん!起きてるー?》
…てひょな…。
あ、そうだ、俺、今日てひょなと作曲作りしようって話してて…。
《あれー?寝ちゃったのかなぁ…。あ、ヘッドホン付けてるのかな?入っても平気、だよね…》
やばいやばい。
早く何か言わないと。
「て、てひょな、!」
《あ、ひょん!起きてたんだ!》
「あ、あの作曲作りのことなんだけ…っあぁ、!」
変な声が出てしまった。
「ちょ、ホソク…なにして…」
『ん?いいじゃん。ほら早く てひょなと話続けて?』
構わず打ち付けてくるホソク。
ダメだ、耐えられるわけ…。
「っ、ん、あ、あの、俺…今日、ちょっ、と…」
《…忙しい?》
「ん、あぁ、ご、めん、な…っあぁっ」
《…そっか!また明日しようね!》
パタパタ…と去っていく音が聞こえる。
『行った…な。』
「そんなふうに笑うな!バレてたら…」
『ま、いいじゃん、今は…』
「っんぅ……あぁっ…」
❀
パタパタ…。
ヒョンの部屋から遠く離れ、自室へ入る。
《…そっかぁ…俺の勘は鋭いほうだと思ってたんだけどなぁ…。》
意外すぎて気が付かなかった。
ヒョンたちは免れたと思ってるだろうけど、ばればれだよ。
《はぁ…》
[テヒョンアどうしたの?]
隣のベッドにいるじみんが聞いてきた。
《あ…いや…》
[ふふ、なんかあったら僕に何でも言ってね。]
《…うん、ありがと、じみな。》
[うん、じゃあ、おやすみ。]
《おやすみ。》
そっと重い瞼を閉じて、
眠りの世界の住人へとなった。
ヒョン達のことはそっとして、普通にしていこう、それでいい。
俺らにそんな自由は、無いのだから。
end
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。