第41話

離さないで
24,275
2018/07/20 04:18
J-hope ☓ Suga

(( J-hope攻め / Suga 受け ))



リクエストです︎☺︎
遅くなり、本当にすみません🙇🏼‍♀️💧



J-hope→「」 Suga→『』
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カタッ…

勢いよくEnterキーを押し、PCの電源を落とす。





「うわ…もうこんな時間…」
壁にかかった時計を見れば、針は23:00で。


今度のプレゼンに向けて資料を作っていて、
その担当の俺は、1日も早く準備を整えなければいけない。



『あぁ…終わったぁ…』



斜め前のデスクで同じく残業をしていたヒョンも
ようやく終わったようだ。



「あ、ユンギヒョンも終わりました?」

『あぁ…死にそう。』

「そんなに?ㅋ 」

『ん…飲み行くか』



手首をくいっとさせ、飲む仕草をするヒョン。



「行きます!!!」

『うるさㅋ ほら行くぞ。』

「はい、!!」


会社から出て、いつもの飲み屋さんへ。



《いらっしゃいませー!…あ、》

「こんばんわ!」

《なにー?また来てくれたのー?》

『うっさいですよジンヒョン…』

《やー!うるさいな!いつもありがとね!》

「あ、ヒョン、とりあえず生下さい」

《ん、じゃあ、ここで待っててね~》







店の一番奥のカウンター席。
ずっとヒョンと飲む時はここで飲んでる。

お決まりの席だ。



『はぁ…マジで疲れた…』



まるでおしぼりで何もかも拭き取ってしまうんじゃないか、ってくらいヒョンはゴシゴシと拭いている。



「プレゼン失敗したらどうしよ…」

『大丈夫だろ。俺がいる。』

「っ…ありがとうございます…」







ヒョンは前から、こうやって俺を助けてくれる。
そのぶっきらぼうな言葉に込められた思いが
嬉しくて。



だから、俺はヒョンがずっと前から好きだ。

いつだって優しいヒョンに、いつしか 惚れていたんだ。





《お待たせー!揚げ出し豆腐ね!》

『お前…本当にこれ好きだよな…』

「え、美味しくないですか?ㅋ」

『まぁ、貰うけど』

「あ、俺の!!」

『あ、美味いㅋ』





段々と飲むペースが早くなり、
並行して回る酔い。



ヒョンはお酒を飲むと………ハグ魔になる。



『んんっ……だからな、こんなに俺頑張ってるのにぃ……うっ……』



今だって他にお客さんがいるのに、俺に抱きついて離れようとしない。


「ヒョン…飲みすぎじゃないですか…?」

『だってぇっ!!こんなに頑張ってるのにぃっ……』



こうやって下から上目遣い + 涙目で
ものを言われると俺は我慢出来なくなってしまう。


いつだってこの繰り返し。
そうしてヒョンを送り、家に帰って一人で慰めるのだ。



いつ、この思いが破裂するかなんて、自分でもわからない。





《あちゃー…ユンギ飲みすぎじゃない?》

「そうなんですよ…」

《送ってってあげなよ…っていつもの事だけど》

「そうですね…そうします…」







お勘定を済ませ、ヒョンを抱き上げ、
店を出る。



「ほら、ヒョン帰りますよ。」

『んんっ……ホソク??』

「なんですか?」

『もうちょっと……』




…何がもうちょっとなんだよ…。
耳元でそんなこと言うのは流石に反則じゃないのか。






ヒョンのマンションに着き、
勝手に鍵を取り出してドアを開ける。



「ほーら、ヒョン!もう家です!」

『んっ………行かない、で…』

「え、」





ギュッと握られたシャツ。
寝ぼけているのか…?





「ヒョン、でも終電…」

『一人に…しない、でっ………』













ヒョンから前に聞いたことがある。


ヒョンは幼少期、母親に育てられた。
ある日、誕生日だから、と言ってくまのぬいぐるみを貰ったのだと。そのぬいぐるみは初めて母親から貰ったもので一日中ずっと、それを抱きしめていた。

だがある日、仕事でいつものように出ていった母親をぬいぐるみを抱きしめて待っていたら、母親は帰ってこなかった。

ずっと、ずっと。






今、ヒョンが強く優しいのはこのことがあったからで、たぶん、酔いが回って、家に送り返すと、


一人になりたくない、という思いが強くなってこんなことをしてくるのだと思っている。




『行かないでっ………ホソク……』

「俺…何するか分からないですけど…?」

『いいよ…ホソクなら…』




へへ、と笑うヒョン。
これ寝ぼけているんだよな?


バタン。
ヒョンを取り敢えずベッドに寝かせる。



「んー…着替えさせなきゃダメだよなぁ…」





すぅすぅと寝息をたて、寝ているヒョン。


「ヒョン…スーツ脱がないと…」

『んっ…脱がせて…』





分かっている。これは、寝ぼけているんだ。
落ち着け…。


すぅっと息を吸い、
ヒョンのスーツを脱がせていく。



「っ……/」

『へへ…なんか変態みたい…』

「ヒョン、黙って…/」



一通り脱がせると、ヒョンの手が腕に伸びてくる。


「ヒョン…?」

『ここは…脱がせなくていいの…?』

「…え」




わざと脱がせなかった下着を指さすヒョン。



「ヒョン…何言っ『俺は、』

『俺は…前からずっと…ホソクのことそういう目で見てたんだけど…』




え、ヒョンが俺のこと好きって言ってる?
嘘だよな?酔いすぎなんじゃないのか。



『…信じてないだろ。』

「だ、だってヒョン…」

『ずっと好きだったよ…お前にしか優しくしないし、飲みに誘ったのなんてお前にしかない…』

「ヒョン…」

『お前はどうなんだよ…』





キュッとベッドのシーツを握って、俯くヒョン。

なんて、可愛いんだろう。





「俺も…ずっと好きでした。」

『えっ、』

「もう我慢しないでいいんですよね…?」











ヒョンにそっと顔を近づける。


『っ……いい、お前なら…』

「ごめんなさい、もう俺、無理かも、」

『んぅっ、』




そっとヒョンの頭に手を回し、唇を重ねる。


歯をなぞったり、舌を吸ったり、
ヒョンを全て求めるように。



『っ、はぁ…』

「ふ、ヒョン とろとろですよ?」

『う、るせぇ…』

「そんなんでこの後どうする気ですか?」



『っあぁっ!』


もう既に無防備になったヒョンの突起を弄る。
吸ったり、弄ったり。


その度にビクビクと身体を揺らすヒョンが可愛くて。



『や、あっ…んっ…』

「ヒョン…感じすぎ…」




プハッとヒョンの胸から離れると、
もう我慢出来なくなった俺のそこ。



「ヒョン…痛かったら言ってくださいね?」

『っ…うん、』





ペロッと指を舐め、ヒョンの穴にゆっくりゆっくり入れていく。


『っあぁ………痛い…』

「大丈夫ですか?やめる…?」



ヒョンはギュッと俺のシャツを握り、首を横に振った。




『やめ…ないでっ…』

「あぁ、もう、本当に、!!」






カチャカチャとベルトを外し、ゴムを出して、
自らのものに付ける。



『っ……来て…』

「俺本当に優しくできないや…」









そっと入口にあてがうと、
ヒョンの中にゆっくりといれていった。



『あ……んっ、…』

「ヒョン…全部入りましたよ」

『ほんと?へへ、俺ホソクとひとつになった…』

「もう、どうなっても知らないですからね、」





チュッと軽くヒョンの鼻にキスを落とす。





『っああぁぁっ』




ヒョンの腰を掴み、ひたすらに腰を振る。




「っあ……きつ…」

『んあぁっ、ほそくっ………んっ』

「はぁっ……ヒョン、好きですっ、大好きっ…」

『んっ…俺もっ…キス、してっ…?』










腰は動かしたまま、また深く口付けをする。
ヒョンとどこまでも繋がっているかのように。




『あぁ…俺、も、イっ……あぁ…!!』

「んっ…俺も…っ…」

『ほそ、く…一緒…にっ……』

「っ……あ、」

『あぁぁあぁっっ』








ビクンビクンと身体を反ってヒョンは果たし、
それと同時に俺は薄い膜越しにヒョンの中へと出した。



そっとヒョンから自身のものを抜く。












「あれ…もう寝ちゃってるよ、」


疲れたのか寝息をたてて、
静かに寝るヒョンはとても可愛くて。


ヒョンの頬を軽く撫でる。



『んん……んっ…』

「ヒョン…絶対に誰にも渡さないから…ね」
















軽いリップ音が部屋中に響いた。




end

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