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『午後の部、最初の種目は部活対抗リレーです。選手のみなさんは各部活のユニフォームに着替えて準備をしてください』
部活対抗リレーは障害物競走になっている。
グラウンドにはさまざまなトラップが仕掛けられていた。
『『きゃー!』』
『『テヒョンせんぱーい!』』
『『テヒョンくーん!!』』
サッカー部のユニフォームに着替えたテヒョンを見てみんな目がハートに。
今思うと、私あんな人気な人と付き合ってたんだ、、。
SN「なーに、テヒョンのこと見つめちゃって」
「別に見つめてなんか…!」
MN「やっぱりかっこいいなぁ~って?」
「んーん、そうじゃないよ(笑)やっぱり人気者だなと思って」
MN「テヒョーン!」
TH「おー!俺のこと応援してね!」
SN「幽霊部員ファイト!」
TH「うるせー!笑 あ、あなたっ」
『テヒョンくん写真撮ろ!』
TH「……あぁ、いいっすよ!」
私に何か言おうとしていたテヒョンの声は、先輩たちによって遮られた。写真を撮られてる姿はアイドルみたいでちょっと面白い。
JM「あなたさん、テヒョンくんに見惚れすぎです……」
「あ、別にそういうわけじゃ……」
JM「ダメです、目移りしちゃ」
「ごめんね?目移りなんてしないよ?」
JM「リレー、僕のことだけ見ててくださいね」
「う、うん…」
そんな真剣な目で見つめられたらドキドキしちゃうじゃん……。
SN「はいイチャイチャしな~い!」
「してないもん…!」
MN「ほらほら始まるよ!」
JM「聞かれちゃいましたかね」
「みんなの前であんなキュンキュンすること言わないでよ~…」
JM「キュンキュンしたんですか?可愛い」
「ジミンくん~~……」
JM「あぁもうほんと可愛いです……」
照れている私の手を引いて歩いてくれる。
前を歩いているミナとソヨンが冷やかしてくるけど、ジミンくんは気にしてなさそう。
『『テヒョン頑張って~!』』
『『テヒョン先輩かっこいい~!!』』
テヒョンは、小麦粉の中に隠れている飴を手を使わずに口で探す障害物。
顔面真っ白になって走っているテヒョンにファンたちは大興奮。タオルを渡そうとスタンバイしている子までいる。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!