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「ジミンくんね、寝ぼけてタメ口で話してたんだよ?」
JM「えぇ……僕が、あなたさんに?」
「そう!まだ寝る~…って、」
JM「う、嘘ですよそんなの…!」
「ほんとだって!」
JM「覚えてないですもん…」
「こんなことなら録音しておけばよかった~」
JM「絶対、嘘です…」
僕が作ります!と言ってジミンくんがはりきって朝食を作ってくれた。
それを食べながら今朝の話をすると、嘘だ嘘だって信じてくれない。
やっぱり寝ぼけてたんだな。笑
タメ口にはすごくドキドキしたし録音しておけばよかった。
「眠いと甘えたさんなの?」
JM「違います……!」
「だって、子供みたいに抱きついてきたんだよ」
JM「そんなの、ぼ、僕じゃないです…」
「すっごい可愛かったしドキドキしたなぁ~~」
JM「もう、忘れてください…!」
「やだね~っ」
JM「あなたさんの意地悪……」
「さ、片付けよ~!」
甘えてくるジミンくんを思い出すだけでもニヤニヤしちゃうのに、目の前でムスっとしているジミンくんも可愛くて口元が緩んでしまう。
JM「ニヤニヤしすぎです」
「ごめんごめん!笑」
JM「あなたさんが見たのは、夢ですから…!」
「はいはい、そういうことにしておくね?笑」
JM「うー………」
「可愛かったなぁ、甘えん坊ジミンくん」
JM「…………部屋戻ります」
「あぁ…!待ってよ~」
私を置いて部屋に戻ろうとするから、慌ててあとを追う。
ジミンくんが可愛すぎて、ますますハマっちゃう。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。