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JM「おはようございますっ」
「あ、おはよージミンくんっ」
あれから毎日のように一緒に登校するようになった。
いつもジミンくんが先に待っていてくれて、
私を見つけたら駆け寄ってきてくれるのがなんとも愛おしい。
登校時間があっという間に感じるようになった。
JN「じゃあ、明日小テストやるから今言った範囲勉強してくるように!」
「まじか………」
JN「特にあなた~、平均点以下だったら先生本当に課題出すからね~」
「わかってますよ~…」
課題出されるのだけはまじで勘弁……
ソクジン先生まじ鬼。
JM「あ、あのっ」
「んー?」
JM「よかったら、教えましょうか…?」
「え、………いいの?」
JM「僕なんかでよければっ…」
「……ありがとうジミンくんっ!」
JM「……!あ、あ、あのっ、!?」
思わずジミンくんの手を握りしめてしまい、ジミンくんは口をパクパクして驚いている。
「あっごめんっ」
JM「だい、じょうぶです、」
ふぅーふぅー、と呼吸を整えているけど大丈夫なのかな?
「ごめん、そんなにびっくりした?」
JM「あ、いや…気にしないでくださいっ」
そんなに真っ赤にされたら気になっちゃうよ。笑
JM「放課後、教室に残って、勉強しますか…?」
「残ってくれるの?」
JM「あなたさんが困ってるなら、力になりたいと思って…」
「じゃあ、お願いしますっ」
JM「はいっ」
なぜかガッツポーズをしているジミンくん。
可愛い。笑
ジミンくんと居残りするの楽しみだな~。
MN「じゃあ私は今日バイトだから!ばいばーいっ」
「頑張って~!」
SN「あなたは?帰んないの?」
「ジミンくんに数学教えてもらうの!課題回避のために」
SN「なんかいい感じじゃん。笑」
「ふふっ」
SN「課題回避できるといーね?」
「頑張るよ~、、」
SN「じゃ、帰るねっ」
「明日ね~!」
みんなが教室から出て行き、私とジミンくんだけになった。
JM「じゃあ、始めますかっ」
「よろしくお願いしますっ、ジミン先生~」
JM「は、はいっ」
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。