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JM「あなたさん…?顔見えないです……」
恥ずかしくて緊張してジミンくんの顔見れないんだよ……
JM「顔、見せてください」
「今は、無理っ…」
JM「なんでですか…?僕のこと嫌いですか?」
「ち、違う…!」
JM「……へへっ、やっと見てくれました」
咄嗟に顔をあげるとニコニコしているジミンくんと目が合う。
熱のせいで顔が赤くて目がトロンとしてるのはわかってるけど、それが色っぽく見えて余計にドキドキする。
JM「あなたさんの気持ち、聞きたいです」
「えっと……」
JM「……?」
好きって言うの、こんなに緊張するっけ……
「わ、私もジミンくんのこと、好きだよっ……」
JM「ほ、ほんとですか…?」
「うんっ、だから私と、その…」
JM「待ってくださいっ、!これは、男が言うものですよね?…僕が言いたいです…」
「は、はいっ、」
JM「ゴホッ……え、えっと、あなたさん」
その瞬間ぎゅっと手を握られた。その手はじんわりと熱い。熱があるときにこんなことしてて大丈夫かなって思うけど、その先の言葉が待ちきれない。
JM「僕の、か、か、彼女さんになって、ください…」
'彼女さん'ってかわいい。笑
「お願いしますっ」
JM「わぁ~………夢みたいです……」
「夢じゃないよ、ジミンくん」
JM「うぅ、痛いっ……」
ほっぺをつねって夢かどうか確かめているジミンくん。
ほんとジミンくんって可愛いなぁ。
JM「だ、抱きしめてもいいですか…?」
「ど、どうぞっ」
JM「し、しし、失礼します…」
ぎこちなくだけど、ふわっと抱きしめてくれた。もちろん体温は温かくて体調悪いのにごめんねって思いながらも、心は幸せな気持ちでいっぱい。
私、ジミンくんの'彼女さん'になれたんだっ。
JM「あなたさん、小さくて、可愛いです…」
「なにそれ~…」
恥ずかしくなってジミンくんの首元に顔を埋めた。
ふんわりとジミンくんの匂いがする。
心地よくてしばらく顔を埋めていると体が離れた。
JM「あ、あの、あなたさん」
「ジミンくん、?」
ジミンくんはマスクを外して私を見つめていた。
もしかして、キスされる……?
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。