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どうしよう……
え、本当にどうしよう……
ジミンくんがイケメンすぎて、
掴んでいる手が震えてくる。
JM「大丈夫ですか、あなたさん……?」
ジミンくんが私の顔を覗き込んでくる。
私の心臓はドキドキしっぱなしでジミンくんの顔を見れない。
「や、やっぱメガネかけて…!」
JM「あ、はいっ」
咄嗟に掴んでいた手を離した。
あの顔にあの筋肉……
ジミンくん、ヤバイかもしれない。
JM「顔赤いですよ…?熱ですか?」
「あ、いや、ちがうっ」
JM「…?」
いつもはあんなに可愛いのに、メガネ外したらイケメンだなんて振り幅が凄すぎる……
JM「あ、あの……」
何やら言いにくそうにこちらを見ている。
JM「メガネかけて食べると前が見えないので、外してもいいですか…?」
私がメガネをかけてと言ったことを気にしたのか、外していいか許可を得てくるジミンくんは、相変わらず真面目だ。
いいけど、いいんだけど…
私ジミンくんの顔見れないよ。
「ど、どうぞ!」
JM「じゃあ、失礼します」
メガネを外して前髪を直しているジミンくん。
それだけなのになんでこんなにドキドキするの…!
JM「あなたさん、今日変ですね…?」
「えっ?」
JM「僕がメガネ外すと、顔が赤いですよ」
「うっ…」
なかなか鋭いな、ジミンくん……
JM「あなたさんが顔を赤くするの、初めて見ました。なんか嬉しいです」
「な、なんで嬉しいの」
JM「だって、いつも僕が顔を赤くしてるから…」
「正直に言うとね…、ジミンくんがかっこよくて顔を見れないです」
JM「……か、かっこい、い…?」
みるみる真っ赤になるジミンくんの顔。
あ、いつもの可愛いジミンくんだ。笑
「メガネ外した姿、初めて見たから、なんか緊張しちゃって。笑」
JM「あの…、あぁ……あなたさんはずるいです」
私よりも顔が赤くなっているジミンくん。
2人して顔を真っ赤にして、周りから見たら変人だよね。
JM「かっこいいなんてあなたさんに言われたら、死んじゃいます…」
そんなこと言うジミンくんが可愛すぎて死にそうだよ。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。