私たちは一心不乱に食べ続け、あっという間に食べ終わった後。私とンダホはベタんと横になる。
もっきゅんは1人でお皿の片付けをしてくれている。
もっきゅんがお母さんのように私たちを注意する。
立ち上がりたいけど…。もっきゅんのご飯が美味しすぎて食べすぎてしまった…。失態…。
もっきゅんは本当に嬉しそうだった。ニコッと笑った爽やかな笑顔は私の胸に突き刺さった。
もっきゅんが顔を近づけてくると、その胸の高鳴りはどんどん早くなっていく。
恥ずかしすぎて話題を変えてしまった。…バレてないっぽい。よかった…。
私はそういい、ンダホの方を見ると…
気持ち良さそうに笑顔で寝ている。
私ともっきゅんは顔を見合わせ、静かにお皿を持って台所へ向かった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!