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第71話

だい。ななじゅうさんわ
435
2020/06/28 10:00
あなた

最初に誰を起こすの?

すしらーめんりく
すしらーめんりく
う〜ん…そうだな……
私とりくくんは廊下を歩きながら会話を続ける。
すしらーめんりく
すしらーめんりく
個人的に仕返ししたい人でしょ…?
あなた

こ、個人的…??

あなた

ま、まぁ…そうなの…かな?

りくくんの言葉に何か悪なものを感じたが、私は触れないようにスルーした。
すしらーめんりく
すしらーめんりく
俺はねぇ……そらさんかな…?
あなた

そらに…?

すしらーめんりく
すしらーめんりく
うん…。
りくくんは何かを感じたのか表情が一瞬だけ怒りに染まっていた。
あなた

ど、どうして…?

すしらーめんりく
すしらーめんりく
え〜?それ聞いちゃう〜?
えへへと何事もなかったかのように笑う彼。
すると、いきなり真顔になり静かにこうつぶやいた。
すしらーめんりく
すしらーめんりく
ちょっと…あなたと仲良くなりすぎかな〜って…(小声)
あなた

わ、私!?

すしらーめんりく
すしらーめんりく
うん!そうだけど……
すしらーめんりく
すしらーめんりく
ダメ…かな?
りくくんが今まで見たことないような好奇心で染まった目を私に向けてくる。
私はその眩しさでことの本質を忘れてしまいそうになる。
あなた

ダ……メでは…ない…かな?

すしらーめんりく
すしらーめんりく
じゃあ!オッケー!
すしらーめんりく
すしらーめんりく
早く行こう!あなた!!
あなた

あっ…ちょっと!待って!

私が曖昧な答えを伝えてしまったばかりに、彼は「そらになんでもしていいのだ」と
goサインだと思ってしまったようだ。
こうなったら彼の好奇心は抑えられない。
私はなすすべもなく、彼の背中を追いかけアバの部屋に入るしかなかった。
すしらーめんりく
すしらーめんりく
お邪魔しま〜す……
あなた

ご、ごめんなさい…

私たちは静かに恐る恐る中を確認し、部屋の中へ突入。
すしらーめんりく
すしらーめんりく
そらさん…そらさん………
すしらーめんりく
すしらーめんりく
いたぁ〜…!
えへへと嬉しそうにジャンプをしながらエイジ、ツリメ、リクヲの順で避けていく。
私は幽霊で実体がないためそのまま通り抜けた。
すしらーめんりく
すしらーめんりく
………気持ちよさそうに寝てぇ〜…
あなた

ねぇ……りくくん…?

私は面白そうに笑う彼にそっと話しかけた。
すしらーめんりく
すしらーめんりく
どうしたの?あなた?
あなた

い、いや……こんなことして……怒らないかな…って。

すしらーめんりく
すしらーめんりく
な〜んだ!そんなことか!
流石のりくくんでも言い訳を考えてくれているらしい。
私がほっと胸をなでおろすと…。
すしらーめんりく
すしらーめんりく
だって起こしてあげるんだよ?むしろ感謝されるって!
あなた

うん…そうだね………って!

あなた

ダメでしょ!!

私はりくくんにダメと言ったのに…止められなかった。
彼はどこから取り出したのか水が入ったペットボトルを用意している。
彼はゆっくり蓋を開け、空の顔の上に構えた。
すしらーめんりく
すしらーめんりく
行っきま〜す!3……2……1……!
バシャ!)
勢いよくそらの顔にヒット。
思わず熟睡していたそらがゲホゲホと苦しそうに咳をする。
そらちぃ
そらちぃ
ゴホッ!ゴホ…!
すしらーめんりく
すしらーめんりく
やった!大成功〜
あなた

ど、どうしよ…

等の本人は嬉しそうだが、私はどうすればいいのかあたふたとしていた。
すると…そらが苦しそうに咳き込みながら目をうっすらと開けようとした。
そらちぃ
そらちぃ
だ、誰だよ…こんなこと…したの…。
あなた

(まずい!!)

私はそらにバレないように頭を抱えてうずくまる。
あなた

ほら!りくくんも…(小声)

「りくくんもやって!」と言おうとした瞬間。
私の体は誰かによって覆い隠されていた。
あなた

えっ…?

私は誰なのと恐る恐る顔を上げると…。

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