第5話

5話
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2021/12/30 11:41
〜坂田side〜




走れ。走れ。走れ。

でもどこへ?

わからない。

それでも止まるな。

走れ。走れ。
センラ
センラ
…ん?あれ?坂田?
志麻
志麻
あ、ほんまや
坂田
坂田
ま、まーしぃ!センラ!
志麻
志麻
ちょっ、そんなに急いでどしたん?
坂田
坂田
はぁっ、はぁっ、な、なぁ、この辺に
高校生の女の子、おらんかった?
センラ
センラ
え…おま、女子高生探して
何してるん…?
坂田
坂田
いいから!!
事情は後で説明するから!!
センラ
センラ
え、えぇ…う〜ん…おったかなぁ…?
志麻
志麻
ん〜…あ、おったかも
!!
坂田
坂田
ほ、ほんま!?
志麻
志麻
河川敷のある方に向かって行った子なら
おったと思うで
センラ
センラ
あ〜、いたわいたわ!
この寒さなのに河川敷なんて
変やな〜って話しとったんよ!
河川敷…まさかそこでなにかする気じゃ…!!
坂田
坂田
わかった!!ありがとう!!
志麻
志麻
お、おぉ…ってもう行ってもーた
センラ
センラ
最近の坂田、なんか心配なんよなぁ…
志麻
志麻
せやなぁ…変なことに
巻き込まれとらんとええけど…
河川敷まではそう遠くなかったが、
こんなに全力疾走したのは久々。
それに加え寒さのせいで余計に苦しい。
でもなんだか、苦しいのは
それだけじゃない気がした。
もし、2人の見かけた子があの子だとして、
学校の子たちが言っていたように自殺なんて
してしまったら。

もう、手遅れだったら。
(なまえ)
あなた
さっっっっむ!!
坂田
坂田
!!
この声…やっぱりあの子や!!
初めて会った時より髪は伸びてるけど、
間違いない…!!

生きてたんや…よかった…
坂田
坂田
…え、あれ、あのカバン…
カバンを見ると、そこには見たことのある犬のキーホルダー、けんちゃんが付いていた。
おい!!けん!!
お前そんなとこで何してんねん!!!(((
てか、あの子坂田家やったんや…
(なまえ)
あなた
…心配なんてしてないくせに
なんて考えていると、あなたちゃんは
手に持ったスマホを川へ投げようとした。















…投げようとした?

















え!?!?ちょ!!!!だめだめだめ!!!
まってええええええ!!!!!







ティロリン♪













『今日は23時!来てね!』










坂田家ならば通知を入れているかもしれない、
と咄嗟にツイートしてしまった。
あなたちゃんの方を見ると、ピタリと動きが止まり、スマホの画面を確認していた。
坂田
坂田
よ、よかった……!!









…ていうか、これどうしよ。

見つけるのに必死で
先のことなんも考えとらんかった。
坂田
坂田
……あの様子やと…自殺ってよりは
家出…かな?
家出…か。
それなら___






















『ねぇ、君、何してるん?』



































こうして君を騙した。

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