第3話

3話
322
2021/12/24 14:22
〜坂田side〜
あーあ、今日もREC上手くいかんかった。
このままやと活動自体嫌になりそう…。
坂田
坂田
…ん?なんやあれ
なにやら女子高生がたむろしている。

あんな大人数で騒げるなんて…陽キャやなぁ…。
坂田
坂田
……いや、まてよ
なんや、ただ騒いでるようには見えん。
なんか、争ってる…?
(なまえ)
あなた
っ…やめて!!
モブ
も〜、そんな逃げないでよぉ〜!
モブ
うちらはただ遊んでるだけじゃん?w
(なまえ)
あなた
…ただの遊びに、ハサミなんて
いらないでしょ…!!
…え?
モブ
いいから、ほら、その長ったらしい髪
切ってあげる!
(なまえ)
あなた
っ…!!
坂田
坂田
ま、待てや!!
なにしてんねん!!!
バサリ
制止の声をあげるも、1歩遅かった。
モブ
うわ、お兄さんなに?
モブ
邪魔しないでくれる?
モブ
あーあ、なんか萎えたぁ〜
もう行こぉ〜
そう言うと彼女たちはその場を去った。
坂田
坂田
あ…君、大丈夫__
坂田
坂田
て、あれ…?
すでにそこには誰もいなかった。
あの一瞬で去ってしまったのだろう。
坂田
坂田
……大丈夫、じゃないやんな…
心配はするものの、どうしようもなかった。

とりあえず、今日はもう帰ろう。
坂田
坂田
………。
あれから約1週間。

今はメンバーのみんなとショッピング中。
というか、単に収録終わりに
ぶらぶらしとるだけやけど。

夜やしあまり長居はできん、でもこういうちょっとした時間が何気に楽しくて好きなんよね。
うらた
うらた
あ、なぁ、あそこの店って
確か最近できたとこだよな??
志麻
志麻
お、ほんまや!
センラ
センラ
結構人おるけどどーする?
ちらっと覗きます?
うらた
うらた
ん〜、みんながいいならちょっとだけ
行こうかな…
センラ
センラ
センラはええですよ〜
志麻
志麻
俺もええよ〜、坂田もええやろ?
坂田
坂田
え、あぁ…うん……ん?
店の脇にある薄暗い細い路地。

女の子に何人かの男が群がっている。


暗くてよく見えんけど…制服着とる…?
もしかして……!!
坂田
坂田
あー、ごめん、俺はいいや!
あっちの方おるから、
みんなで行ってきて!
センラ
センラ
え、ちょ…
うらた
うらた
お、おい!坂田!!
(なまえ)
あなた
な、何する気…!!
モブ
なにってそりゃ…なぁ?w
モブ
てか、ほんとは分かってるでしょ?w
(なまえ)
あなた
や、やめ…
モブ
ほーら、俺らとイイコトしよーぜ?w
(なまえ)
あなた
やっ!触らないで!!
パシッッッ
モブ
はぁ?いったー…
モブ
そーゆーことしちゃうんだぁ…
モブ
せっかく優しくしてやろうと
思ったのになぁ?
(なまえ)
あなた
っ…!!
坂田
坂田
おい、なにしてんねん
モブ
あ?お兄さん誰?
坂田
坂田
俺は……えっと…
坂田
坂田
…そ、その子の彼氏や!!!
(なまえ)
あなた
!?
モブ
ちっ、なんだよ、男いんのかよ
モブ
はぁ、もう行こーぜ
よ、よかった…のか?
咄嗟にとんでもないこと言った気が…
(なまえ)
あなた
……ありがとう、ございます…
坂田
坂田
え、あ、いや、ご、ごめんな?
咄嗟に変な嘘ついてもーて…
(なまえ)
あなた
い、いえ…大丈夫です…
坂田
坂田
…ねぇ、君さ、前に学校近くで女の子に
囲まれとらんかった?
(なまえ)
あなた
っ!!
坂田
坂田
あ、いや、あの時声かけるんが遅くて
助けられんかったから…!
坂田
坂田
それも、謝りたいなぁ…って……
(なまえ)
あなた
…別に、お兄さんが
謝ることじゃないです
(なまえ)
あなた
私こそ…あの時はお礼も言わず
逃げてすみません…
坂田
坂田
…その、あれは…遊んでたわけやない…やんな?
(なまえ)
あなた
………まぁ…そうですね
(なまえ)
あなた
…でも、もうすぐ大丈夫になるので
…?
大丈夫になる?
どういうことや?
んん…よく分からんけど、あんまり聞くのも
あれやんなぁ…
坂田
坂田
…そ、か
坂田
坂田
大丈夫なら…いいけど…
(なまえ)
あなた
…それじゃ、失礼します。
坂田
坂田
えっ、あ……
……行ってもーた。




て、やば!!!
そういえばみんなのこと忘れとった!!!
はよ戻らな!!!!
〜あなたside〜
(なまえ)
あなた
はぁ……怖かった…
家に着くと緊張が解け、膝から崩れ落ちる。
(なまえ)
あなた
……あのお兄さん、誰だったんだろ…
前は逃げるのに必死で顔なんて見なかった。
今回も暗くて全然分からなかったし…。
(なまえ)
あなた
…声は、聞いたことある気が
するんだけどなぁ…
ま、考えたところでわからないか。
ちゃんとお礼は言えたし、いいや。
それに……
(なまえ)
あなた
今日が最後の…登校日だもんね































だからきっと、もう二度と会わない。
























〜坂田side〜
次の日
今日も打ち合わせ。
場所はこの前と同じ…てことは、
またあの学校の前通るんやな。
何故だか、また会えるかも、なんて期待をしていた。
なんで会いたいんか、自分でもよぉ分からんけど。
まぁ単に心配なんやな!きっと!
今日は前よりかは元気だとええけど…。
モブ
はぁぁ〜、あいついないんじゃ
つまんなぁい
モブ
せっかくのおもちゃがいなくなるなんて
モブ
××が言うには、もう学校
来ないらしいよぉ
…え?
モブ
まぁいいんじゃない?
どーせそこまであいつに興味ねぇしw
モブ
つかもう名前も忘れた〜www
モブ
あはは!ひっど〜い!w
モブ
『あなた』でしょぉ〜?
ちゃ〜んと私物の名前は
覚えとかなきゃ!w
坂田
坂田
………な、なんや、それ。
どういうことや?

もう学校に来ないって…

『__もうすぐ大丈夫になるので』


あれって、そういう意味やったんか。
坂田
坂田
……あなた、ちゃん…か
別に名前を知ったからって、
どうということはないけど。
不登校であろうと、俺には関係ない。
なのに、なんでこんな気になるんや…?

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