『 勝利 、 帰ろ 〜 。 って 、 咲ちゃんとこ 行くのか 。 』
「 ん 、 御免 。 先 帰ってて ? 」
『 了解 。じゃ 、またね 。 』
「 ん 、ばいばい 。 」
はあ … 。
何か 、 疲れたなあ 。
って 、 んん ? あ 、 勝利 と 咲ちゃん だ 。
「 … き … で … 」
「 ご … ね … 。 俺は … そ … ない … 。」
よく 聞き取れないなあ 。
ちょっと 近くに 行こっと 。
「 … やっぱり 、 駄目だよね …… 。 」
「 御免ね ? そんな風に 見たこと無くて … 。」
「 じゃ、じゃあ …… 、これからは 恋愛対象として 見てもらうってのも 、駄目? 」
「 え … 、ああ 、うん 。 それで良いなら 、 ちゃんと 恋愛対象として 見るけど … 。 」
「 ほんと !? じゃあ …… 、 また 告白しても良い?」
「 え ? ん 、 好きって言われるのは嫌じゃないし … 。 」
「 有難う 。 勝利裙 って 、 優しいね 。」
「 いや 、そんな事無い 。俺なんか を 好きになってくれて 有難う 。 」
「 ん 〜 ん 、ちゃんと 話聞いてくれて 有難う 。 じゃあ 、また明日 。 」
「 … おう 。」
勝利が モ テ る ってことは 、さすがに 知ってる 。
告白現場だって 、 何回か 見た事ある 。
でも … 、 こんなに 苦しいのは初めてかも … 。 何で …… なの …… ?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。