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第29話

構いませんよ
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2024/01/01 12:26

太刀川さんは既に換装後であり、オシャレなロングコートの隊服を靡かせ言った。






「悪いなあなた。ウチの唯我が体調崩したせいで。
基本的にはアイツ1人居なくても戦力は変わらねえけど、イレギュラーゲートのせいで防衛任務の規則も厳しいんだ。
隊員の数が欠けてるのは認めねえって上が言ってきた。」


『構いませんよ。どうせ暇でしたし。』


「サンキュ。お前いいヤツだな〜」






そう言って太刀川さんは頭をぐりぐりしてきた。

トリオン体なので痛みはないが、子供扱いされてる感じが妙に癪である。 ひとまずチョップで応戦しておいた。


その後私たちは防衛任務のため、指定された巡回ルートを歩き出す。


最初はイレギュラーゲートのこともあり、『いつ敵が現れるかわからない』という緊張感があったが……

そもそも出水くんと太刀川さんはくだらない雑談に花を咲かせているし、敵なんて一体も出てこないので私も一気に気が抜けた。







「はぁ? わかってねえなーつぶあんだろ!」


「いやいや、こしあんのが100倍美味しいですから。」


「はぁ……。出水、お前アレだろ。 『寿司はほぼ醤油』とか言うタイプだろ」


「いや言わないし何すかそれ? 関係ないですよね?」







なんかすごい話してるなこの人たち…。


それにしても何だか急に暗くなった気がする。 最近は冬だし、日が落ちるのも早いからかな。いやだなあ寒いの…

そんな風に考えてから違和感を持つ。


いや、おかしい。 数分前までは夕暮れだったんだから、そんな一気に日が落ちるはずない。

どうして……と空を見上げて、私は絶句した。






『何あれ…』






黄金の夕日を隠すように、とてつもなく大きな生き物が飛んでいる。装甲の感じからして トリオン兵だ。

でも空を飛ぶトリオン兵なんて____


その時、マイク越しに声が聞こえてきた。国近さんからだった。







〈あー、太刀川さん出水くんあなたちゃん、聞こえる? 上からの情報で、どうやらその近くにイレギュラーゲートが開いたらしい。 出現したトリオン兵は恐らく新型で空を飛んでる。〉


「空…? おっ、ほんとだ。」


「何だあれ?」







太刀川さんと出水くんも私に倣って空を見上げる。
一定の周期でゆっくりとトリオン兵が飛んでいた。







〈どうやらそのトリオン兵は空爆をするらしい。
現在は傍にいた木虎ちゃんが対処してるよ。〉


「おぉ、木虎が。助けに行ったほうがいい?」


「でもこの距離じゃ到着するまでに何分かかるか…」


〈うん。少し目的地が遠いから、あなたちゃんたちはひとまず周辺住民の避難に努めてほしいかな。〉


『わかりました!』







国近さんの言葉に頷くと、私たちはトリオン兵が飛んでいる住宅街の方へ走り出した。




…next







本日は投稿予定ではなかったんですが、
地震等ヤバそうなので生存確認のために1話あげときます。


それと占ツクで投稿始めました。

https://uranai.nosv.org/u.php/novel/05004d40f41/
↑↑↑ 【2j3j】誘拐先は吸血鬼の館でした【パロディ】 ってやつです。


ずっと書きたかった🌈🕒さんの小説✊
もし良ければ見に行ってやってください

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