第12話

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2021/06/12 11:54
数時間後。
(なまえ)
あなた
で、相談って何?
ある人に、僕は呼び出されていた。
(なまえ)
あなた
イライ
いつも被っているフードを取ったイライが、
月明かりの中で微笑む。

まるで、ナワーブのことは心配するな、という
風に。
イライ
イライ
・・・恋をしたんだ
・・・なんとなく知ってた
(なまえ)
あなた
そっかぁ。いつから?
イライ
イライ
分からない。でも、いつの間にか目で追ってしまうんだ
(なまえ)
あなた
完璧に惚れてんなぁ
バルコニーの手すりに寄りかかって、月を見上げ、チラリとイライを見る。

イライは、なぜか月相を着ていた。
(なまえ)
あなた
"月が綺麗ですね"
イライ
イライ
?それはなんだい?
(なまえ)
あなた
・・・その人にいってごらん
イライ
イライ
・・・分かった
そっと、走り去っていくイライの背を眺めた。
(なまえ)
あなた
幸せにね、2人とも
今日は良い夢を。

明日はうるさいと思うから。
(なまえ)
あなた
しっかり寝なよ
僕の声は風にかき消された。

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