それから私は中間先輩を避けるようになってしまってでも、中間先輩がいない私の生活の中には景色に色がないみたい
その中間先輩はあの女の人と喋っていて、とてもカップルに見えた
あれから中間先輩からLINEが着ていても私は見ないふり
とても初対面とは思えないほど馴れ馴れしくしてくれる
あ、今日委員会か
すっかり忘れていた
-----委員会----
いつもどうり委員長が話終わったあと荷物を運ぶ
いつもなら負けたいのに今日は中間先輩と一緒になりたくないからじゃんけんが勝ちたいと願った
でも、私は運が悪くて負けてしまった
2年の先輩で負けたのはやっぱり中間先輩だった
少し複雑な感じ
中間先輩はすたすたと歩き私たちは遅れて廊下にゆっくり歩きながら行っていた
そう言われた時にはもう教室に着いていて荷物を置いていた時だった
急に押し倒されて顔が近づくのがわかった
私は先輩を押した…
つもりだった
どんどん顔が近づく
私は、咄嗟に避けた
直也先輩の目は冷たい瞳になっていた。
怖い、どうしよう。
中間先輩…
え!?中間先輩…?
中間先輩は何も言わずにジャージを投げてくれた
直也先輩は消えていった
私たちってなんとも言えない関係だな〜
---------✁︎キリトリ線✁︎--------
クラブきつい!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。