あなたちゃんが呼び出され戻ってきてしばらくすると🐻くんがぐーっと伸びをして
🐻「お腹空かない?!」
なんて急に喋りかけてきて驚いたあなたちゃん
『ほえっ!?』
なんて腑抜けた声出してゲラゲラ笑🐻くん
『わ、笑わないでください…!』
🐻「んーごめんごめん笑可愛いなと思って」
『からかわないでくださいよ…!』
🐻「これはガチ」
なんてポンっと頭に手置いてから
🐻「〇〇ちゃんお昼持ってきてる?」
『はい!』
🐻「よし!近くの公園食べにいっちゃおー!」
なんて連れ出してくれる🐻くん
公園に着いてベンチに座ると
🐻「初出勤でずーっと同じ席いたら疲れちゃうでしょ?」
『私のこと気遣って下さったんですか…?』
🐻「気遣ったっていうか、職場の空間があなたちゃんにとって苦になっちゃうのは嫌だなーって思って連れだしただけ!」
そうニコッと笑う🐻先輩
『ふふっ、先輩すっごい優しいですねありがとうございます』
🐻「どういたしまして!さ、ご飯食べよ!」
『はい!』
あなたちゃんお弁当の蓋開けて食べようとすると
🐻「えっ!?手作りじゃん!しかもめちゃくちゃ美味しそう!」
『えへへ、ありがとうございます』
なんて照れ笑いするあなたちゃん
『あっ、食べますか?』
そう言って卵焼きを差し出すと
🐻「えっ、いいの?」
『はい!もちろんです!』
🐻「じゃ、遠慮なく!んっ、うんまっ!」
『ほんとですか…?』
🐻「うん!めちゃくちゃうまいよ!」
『よかった…うれしいです…!』
🐻「こりゃ、あなたちゃんモテるね~」
『いやいや、そんな』
🐻「彼氏とか、いるの?」
『あ…えっと…』
🐻「あっ、ごめん…聞かない方がよかった…?」
『私、婚約者がいるんです…』
🐻「へっ…婚約者、、」
『親が決めた人と結婚するんです…今どきでもこんな事あるんですね』
なんて笑うあなたちゃんみて
🐻「そんな苦しそうに笑わないでよ…今のあなたちゃんすっごい辛そうだよ」
『えへへ…あんまり上手くいってないんです…』
🐻くんそっと首に貼ってある絆創膏に触れて
🐻「じゃあこれもしかして…」
『あ…まぁ…そういう事です…』
🐻「そっか…あんまり辛かったら言ってよ!頼りになるかは分かんないけど…」
『ありがとうございます、すいません暗い話しちゃってご飯食べましょ!』
🐻「そうだね」
ご飯も食べ終わって会社に戻ると1件のLINEが、、
「3階の資料室きて。」
🐻「〇〇ちゃん?どうしたの立ち止まって」
『あ、ちょっと御手洗行ってきます!先輩先戻っててください!』
🐻「そっか、わかった!」
そう言い🐻くんと別れると🦇くんが指定した場所へ向かうあなたちゃん
入ると🦇くんが待っていて
🦇「遅いんだけど、」
『すみません…』
資料の奥に連れていかれて壁に追いやられると🦇くんが口を開いて
🦇「🐻だっけ。随分仲良さそうじゃん」
『別にただ先輩と後輩それだけです…』
🦇「まあ、なんでもいいけどさ。」
『要件はなんですか…私仕事に戻りたいです…』
🦇「ふーん、随分生意気言えるようになったじゃん ま、1個忠告しようと思っただけ」
『なんですか…』
🦇「俺から逃げようたって無駄。そんだけ」
あなたちゃんが黙っていると
🦇「聞こえてんの?なんでおまえここに就職させたか分かってる?監視するため。分かったら変なことすんなよ」
『分かってます…』
そう言うあなたちゃんの後頭部抑えて
口付けしてきて
『んッ…!んぅッ…』
苦しくなったあなたちゃん🦇くんの胸をトントン叩くと口を離して
🦇「他の男に目移りすんなよ」
なんて言い残して出ていった。
🦇くんが何をしたいのか、自分の事をどう思っているのか分からなくて涙が出てきたあなたちゃん。
泣いたことがバレないよう涙をふいて顔を洗って課に戻った
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。