(( 海人side ))
『じゃあね〜』
紫耀「ばいばい !!」
廉「また明日な」
ひと足先に仕事が終わった俺は 、浜辺を歩いてた 。
ビュウッ
突然強い風が吹いて 、紙が飛んできた 。
『よっと 。わあ………』
紙を取ると 、そこには綺麗な海の情景 。
「あ 、私の絵 !」
駆け寄ってきたのは高校生くらいの女の子 。
『え 、あ 、』
「ありがとうございます !(ペコリ」
『いえいえ 。これあなたが描いたんですか ?』
「ええ 、まあ…… 笑」
恥ずかしそうに頭をかく 。
『すっごい上手ですね !!』
「ありがとうございます……恥ずかしいですね」
『ほんとに素敵な絵………』
「よかったら 、あげましょうか ?」
『え 、いいんですか ?』
「取ってくれたお礼です(ニコッ」
『………(ドキッ
あ 、ありがとうございますっ !』
「いえいえ 笑
私いつもここにいるのでまた話しましょうね」
『はい !』
これが 、恋の始まり 。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!