『はぁ…………』
さっきのトーク 、うまく話せなかった 。
廉は「気にせんでええ」って言ってくれたけど 、やっぱり落ち込む 。
また海に行こっかな 。
『久しぶり(トンッ』
「あ 、お久しぶりです !」
『やっぱりここにいるんだね 笑』
この子の隣に腰かけて 、描いていた絵を見る 。
『わ 、うまっ !』
「ありがとうございます(ニコッ」
『えっと 、名前………』
「あ 、あなたです !今田あなた !!」
『あなたちゃん………』
あなた「髙橋海人さん 、」
『え ?』
あなた「ですよね 笑」
『僕のこと知ってるんですか ?』
あなた「最近よく見ますから」
『わ 、ありがとうございます !』
あなた「いえ 笑
それで何か 、あったんですよね」
『わかりますか ?』
あなた「上手くしゃべれなかった 、って思ってる」
『あ 、』
あなた「やっぱり 。そういう顔してます」
『ふは 、顔に出やすいんですかね ?』
あなた「そうですね 笑」
『 ………… 』
あなた「話してみてもらえませんか ?
私じゃだめかもしれませんが 、話すだけで楽になるのではないですか ?」
『そうですね 。えっと 、…………………』
あなた「そうだったんですね
でも 、髙橋さんなら大丈夫だと思いますよ」
『そうですか ?
最近自分に自信がなくて ………』
あなた「じゃあ 、これ」
『え ?』
あなた「髙橋さんの踊っている姿です
この髙橋さんはとってもきらきらしてました
だから 、大丈夫です 。自分を信じてください」
『……そうですね ! ありがとうございます』
あなた「頑張ってくださいね(ニコッ」
『(ドキッ
は 、はいっ !』
あなた「また 、ね」
『じゃあね !!』
『すーはーすーはー 。あぁ 、もう』
すきが止まらないよ 。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。