第14話

甘ったるい桜の匂い❸
8,112
2021/02/24 12:07
そう思って走る。すると、くらいくらい大きな庭のようなものがあって少し離れたところで、伊地知さんが帳を下ろしている
光景が見えているそして、その廃ビルの大きな庭を走る……これは大きな庭というより……呪力が大量に感じられる……もしかして、相手の正徳領域?
そう思いはっと周りを見渡してみふと一つ祠があるその前に所々黒いシミのある巻物が落ちていた。
狗巻(なまえ)
狗巻あなた
これは……呪術文字?しかもこれは狗巻家にもある古文の方じゃない、、、。
そう思い読み漁っている
記憶を思い出す栞従文字かんじゅうもじ契異透文字けいとうもじから連なっているということに気づく……たしか……相手も同意で封印するすごく珍しいものに使われるのは契異透文字……栞従文字は……しおりのように目印を付けた魂の持ち主が生まれ変わって、ここに来た時……そのものに服従を誓うというもの……この二つの組み合わせで使われることはほとんどない。だって二つの文字を知っているのはとても賢い呪霊か御三家に近い縁のもののみ……そして私はこの巻物を読めて……ぱっと見でも読めるということは……私はこの呪霊に昔、前世の私が会ったことあるということだ。
狗巻(なまえ)
狗巻あなた
闇夜リ揺リ会ェ春桜舞ィ
巡リ起キ我従ェ
和訳するとこんな感じだよね?
そんなことを思いながら見たまま私が読める中和訳を読む
そして最後の文で目をつぶるらしいというか、そんな気がする
深く息を吸って、最後の文を言う
狗巻(なまえ)
狗巻あなた
我ト契約セヨ
するとふわりとお香の香りがした
金木犀の香りだ……甘くてふわりとした、暖かい香りこの感じの匂いスミレも混ざっているかもしれない
_菫華@きんか_
菫華きんか
こんにちは、いえ、久しぶりですね我があるじ
我が名は菫華と申します
我が主の名は何と申しますか?
狗巻(なまえ)
狗巻あなた
敬語やめてほしいです。あなたって呼んで
_菫華@きんか_
菫華きんか
分かりましたできるだけ善処します
そして、仲間が増えたところで、


かん高い悲鳴が聞こえた
この声は、、。魅弄繰?!



続く

プリ小説オーディオドラマ