気づけば俺はあなたの腕を掴んでいた
そう言ってあなたが背中を押す
すると俺の意識は途絶えた
数年後
俺達は高校卒業した。
あなたは俺が起きた後、横で手紙をばらまき死んでいた。どう見ても他殺だった。でも、望んでいた死なのだろう
とても安らかなとても他殺されたと思えないほどの笑顔だった……まるでとても幸せだったような、温かな笑顔だった。
いじめで死んでいく人や、辛い人の相談に乗りたいと思い、俺はカウンセリングの先生になった……釘崎と伏黒は学校の先生をしている。あの2人が教師として生活しているのだ。
俺たちはそう……東京都立呪術高専の教師になった。五条先生は相変わらずだ……
俺達は今日もいつも通りの生活を送っています
[完]Normalend
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!