俺がそう送ると、すぐ返信が来た。
俺は、ヌナからカトクが来た3日後に、
いつ空いてるか報告した。
俺はヌナにそうとだけ送って、練習に戻った。
テヒョンイヒョンは優しい。
俺は、テヒョンイヒョンがあなたヌナを好きだったってことを知ってる。
いつも、目で追っていたし、いつも、アピールしてた。
なのに、俺があなたヌナと付き合ってしまったから、諦めないといけなくなったんだ。
でも、こんな俺の悩みを聞いてくれるヒョンは本当に優しい人だと思う。
THside
ジョングガはあなたに会うって言ってた。
でも、あなたは今病気だから、病院にいるはずでしょ?
俺は気になってカトクを送ってしまった。
もう、送ることなんてないと思ってたのに。
あなたと、俺とジミナの3人は親友だった。
立場は違うかったけど、中高同じってことで仲が良かったんだ。
だから、病気のことも真っ先に教えてくれた。
ジョングガのことも。
俺はあなたが好きだったから、少し悲しかったけど
親友と可愛いと弟が付き合ったなら、それでいいかなって思ったんだ。
ジョングガと付き合ってから病気が発覚して、ジョングガに心配かけたくなかったあなたは、自ら別れを告げた。
あの時の苦しそうなあなたの表情は今でも目に焼き付いてる。
あなたから、返信が来るや否や、俺はそう送ってしまった。
あなたは、ジョングガと別れてからも、ずっと病気と戦って来てた。
人生の半分を無駄にしてまで、病気のためにずっと病院で頑張ってるって
あなたは、そう言ってた。
あなたは嘘をつくような子じゃない。
だから、闘病のことも本当だろうし、余命宣告のことも本当なんだろう。
なのにそんなあなたが、余命3年?
あなたは、もともと俺達のメイク担当として働いていたから、皆とは仲が良かった。
それも、病気が見つかってからは辞めちゃったんだけど、、、
どうして辞めたかは俺と、ジミナしか知らない。
たまたま、あなたのカバンから薬を見つけて、問いただしたら、そういう事だった。
こんなときも、あなたはジョングガを優先して、自分のことは後回し。
どうしてそう1人で抱え込むの?
残されるジョングガや、俺たちの身にもなってよ。
後から知ったジョングガは、きっと自分を責めるよ?
もっと、精神的に辛くなっちゃうよ?
ねぇ、あなた、ジョングガに話してよ……
言ってやりたい。余命宣告されて、もう3年の命だって。
あなたを、大事にしてやれって、ジョングガに言いたい。
でも、あなたとの約束。
破る訳には行かないんだ。
あなたって本当にずるいね。
俺が、こういうこと言えない性格だってわかってて言ったんでしょ?
ほんとに、ずる賢いよ。
俺はそう送って、携帯を閉じた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。