第2話

EP2
256
2020/07/23 08:57
ジョングク
ジョングク
ヌナ、明日の夜空いてるんですけど、大丈夫ですか?
俺がそう送ると、すぐ返信が来た。




俺は、ヌナからカトクが来た3日後に、



いつ空いてるか報告した。
あなた

じゃあ、明日の夜8時くらいに、会おう。どこか都合のいい場所ってある?

ジョングク
ジョングク
俺がいつも通ってるカフェがあるんです。そこでもいいですか?
あなた

うん、分かった。また場所教えてくれる?

ジョングク
ジョングク
はい。分かりました。
俺はヌナにそうとだけ送って、練習に戻った。
テヒョン
テヒョン
ヤ〜、さっき携帯見ながらニヤニヤしてたけど誰とカトクしてたの〜?
ジョングク
ジョングク
あー、、、、あなたヌナです。
テヒョン
テヒョン
え、は?あなた?え、なんで!?
ジョングク
ジョングク
はい。
テヒョン
テヒョン
なんで急にあなた?
ジョングク
ジョングク
会いたいって言われて、
テヒョン
テヒョン
まじか……、、、ジョングガ、平気なの?
ジョングク
ジョングク
まぁ、、はい。大丈夫ですよ。
テヒョン
テヒョン
そっか、、、もしもしんどくなったらいいな?いつでも、相談乗るから。
ジョングク
ジョングク
ありがとうございます。ヒョン
テヒョンイヒョンは優しい。




俺は、テヒョンイヒョンがあなたヌナを好きだったってことを知ってる。




いつも、目で追っていたし、いつも、アピールしてた。
なのに、俺があなたヌナと付き合ってしまったから、諦めないといけなくなったんだ。
でも、こんな俺の悩みを聞いてくれるヒョンは本当に優しい人だと思う。
















THside
ジョングガはあなたに会うって言ってた。







でも、あなたは今病気だから、病院にいるはずでしょ?
俺は気になってカトクを送ってしまった。




もう、送ることなんてないと思ってたのに。
テヒョン
テヒョン
あなた、ジョングガに会うって本気で言ってるの?
あなたと、俺とジミナの3人は親友だった。



立場は違うかったけど、中高同じってことで仲が良かったんだ。



だから、病気のことも真っ先に教えてくれた。




ジョングガのことも。




俺はあなたが好きだったから、少し悲しかったけど



親友と可愛いと弟が付き合ったなら、それでいいかなって思ったんだ。




ジョングガと付き合ってから病気が発覚して、ジョングガに心配かけたくなかったあなたは、自ら別れを告げた。




あの時の苦しそうなあなたの表情は今でも目に焼き付いてる。
あなた

テヒョンア、私ね、もうダメなんだって、

テヒョン
テヒョン
は、?
あなたから、返信が来るや否や、俺はそう送ってしまった。
あなた

余命宣告されてね、もう長くて3年なんだって笑短いよね

テヒョン
テヒョン
なんで?だってずっと治療続けてきたんでしょ?
あなたは、ジョングガと別れてからも、ずっと病気と戦って来てた。



人生の半分を無駄にしてまで、病気のためにずっと病院で頑張ってるって


あなたは、そう言ってた。




あなたは嘘をつくような子じゃない。


だから、闘病のことも本当だろうし、余命宣告のことも本当なんだろう。
なのにそんなあなたが、余命3年?
テヒョン
テヒョン
何かの間違いなんじゃないの?そんなのおかしいでしょ?あなたが3年なんて、。その先生が間違ってるんだよ
あなた

ずっと病気と戦ってきたよ。でもね、一向に良くならなくて、この間言われたの。
だから、自分でやりたいことをノートに書いてみようと思って、、、

あなた

それで1番初めに出てきたのが、ぐうちゃんだった。会いたいって思ったの。闘病中も、ずっとぐぅちゃんの写真が心の支えだった。まだ、ぐぅちゃんが好きなの。でも、この思いは伝えない。

テヒョン
テヒョン
なんで?ジョングガのこと好きなら、言えばいいじゃん。病気のことも、どうしていきなり振ったのかも、全て包み隠さずに言えばいいでしょ?
あなた

そんなことしたら、ぐぅちゃんは絶対私から離れない。心配して、隣にいてくれる。でもそれじゃダメなの。ぐぅちゃんにはぐぅちゃんの人生があるんだもん。テヒョンアにもね。ARMYがいるんだから、ARMYを、大事にしなきゃ。

あなた

余命のことは、テヒョンアしか知らない。お願いだから、ジミナにも、オッパ達にも、オンニ達にも何も言わないで、。もちろん、ぐぅちゃんにも。

あなたは、もともと俺達のメイク担当として働いていたから、皆とは仲が良かった。




それも、病気が見つかってからは辞めちゃったんだけど、、、



どうして辞めたかは俺と、ジミナしか知らない。



たまたま、あなたのカバンから薬を見つけて、問いただしたら、そういう事だった。



こんなときも、あなたはジョングガを優先して、自分のことは後回し。
どうしてそう1人で抱え込むの?


残されるジョングガや、俺たちの身にもなってよ。



後から知ったジョングガは、きっと自分を責めるよ?



もっと、精神的に辛くなっちゃうよ?




ねぇ、あなた、ジョングガに話してよ……
言ってやりたい。余命宣告されて、もう3年の命だって。


あなたを、大事にしてやれって、ジョングガに言いたい。



でも、あなたとの約束。


破る訳には行かないんだ。




あなたって本当にずるいね。


俺が、こういうこと言えない性格だってわかってて言ったんでしょ?


ほんとに、ずる賢いよ。
テヒョン
テヒョン
わかった、誰にも言わないから。
でも、あなた、あなたが死んだ後のジョングガの気持ちにもなってみてあげてね。あいつきっと、自分のこと責めると思う。
言うか言わないはあなたの勝手だけど、ジョングガのためを思うなら何が一番いいのか、考えてあげて。
俺はそう送って、携帯を閉じた。

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