雫:(このお菓子最高、、美味しい、、)ホワホワ
砂藤:(なんかスッゲェ美味そうに食ってくれて嬉しいけど、、後ろから冷気を感じる、、)
焦凍:おい砂藤。
砂藤:ヒィッ、、
焦凍:何してくれてんだ、雫が気に入っちまっただろ。
砂藤:いや、悪かったって、、(何が悪いのか分からねぇ!!)
麗日:ま、まぁ轟くん!そんな怖い顔しないで!
皆:(何がいけないの?!)
雫:どうした、焦凍。このお菓子、焦凍も好きなのか?えっと、、ガトー、、ショコラ?
焦凍:いや、俺は別に、、
雫:私が気に入っちゃうと焦凍の分が減っちゃうから?じゃあ食べる?これ。
焦凍:、、、おぅ。パクッ
皆:(間接キィス!!)
雫:やっぱこれは美味しいよね。砂藤、ありがとう。
砂藤:あ、俺は、、別に良いけどよ、、
逢羅:ちょ、焦凍?!何してるの?!は、恥ずかしいとかっ、なんかさぁっ!
焦凍:ん?、、、あっ////
皆:(いや今気づいたの?!)
焦凍:し、雫、、悪りぃ、、
雫:何が?
焦凍:あ、いや、、なんでもねぇ、、
雫:?
何週間も過ぎ、私と常闇以外のインターンをしているところで死穢八斎會との戦いがあったらしく、
インターンは休止となった。
そして迎えるは文化祭。
約1ヶ月前に決めた私の役割は、演出係。
三奈ちゃんに
『雫ちゃん!!一緒にダンス、やろう!!』
と言われたが丁重にお断りした。
だってダンスなんて可愛い女の子がやるものだ。
私には合わない。
それを焦凍に言うと
『?雫も十分可愛いと思うぞ?』
これが天然タラシと言うものか、と痛感した。
個性上、演出に向いているし、焦凍も
『雫と一緒に出来るなら嬉しい。』
そう言ってもらえて、少なからずホッとしたし嬉しかった。
文化祭本番。
青山から出る光を水で反射させて奥まで行き届かせる。
それが私の仕事。
本番、響香ちゃんはすっごく楽しそうで、嬉しそうで、なんだか私も嬉しかった。
人の笑顔を見るのが、好きだから。
あぁ、こんな思いが私に戻ってきて良かった。
この思いは前世から封じられてきたような思い。
また私はこの感情を味わうことができるんだな。
そして、今日は日頃の感謝も込めて私から焦凍に「文化祭、一緒に回ろう。」と誘おうと思う。
きっと逢羅ちゃんも言うんだろうが、
今回は譲らない。
少し、焦凍を独占してみたいと思ってしまったから。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!