第59話

59話
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2020/08/17 04:01
雫:(このお菓子最高、、美味しい、、)ホワホワ

砂藤:(なんかスッゲェ美味そうに食ってくれて嬉しいけど、、後ろから冷気を感じる、、)

焦凍:おい砂藤。

砂藤:ヒィッ、、

焦凍:何してくれてんだ、雫が気に入っちまっただろ。

砂藤:いや、悪かったって、、(何が悪いのか分からねぇ!!)

麗日:ま、まぁ轟くん!そんな怖い顔しないで!

皆:(何がいけないの?!)

雫:どうした、焦凍。このお菓子、焦凍も好きなのか?えっと、、ガトー、、ショコラ?

焦凍:いや、俺は別に、、

雫:私が気に入っちゃうと焦凍の分が減っちゃうから?じゃあ食べる?これ。

焦凍:、、、おぅ。パクッ

皆:(間接キィス!!)

雫:やっぱこれは美味しいよね。砂藤、ありがとう。

砂藤:あ、俺は、、別に良いけどよ、、

逢羅:ちょ、焦凍?!何してるの?!は、恥ずかしいとかっ、なんかさぁっ!

焦凍:ん?、、、あっ////

皆:(いや今気づいたの?!)

焦凍:し、雫、、悪りぃ、、

雫:何が?

焦凍:あ、いや、、なんでもねぇ、、

雫:?
何週間も過ぎ、私と常闇以外のインターンをしているところで死穢八斎會との戦いがあったらしく、

インターンは休止となった。

そして迎えるは文化祭。

約1ヶ月前に決めた私の役割は、演出係。

三奈ちゃんに

『雫ちゃん!!一緒にダンス、やろう!!』

と言われたが丁重にお断りした。

だってダンスなんて可愛い女の子がやるものだ。

私には合わない。

それを焦凍に言うと

『?雫も十分可愛いと思うぞ?』

これが天然タラシと言うものか、と痛感した。

個性上、演出に向いているし、焦凍も

『雫と一緒に出来るなら嬉しい。』

そう言ってもらえて、少なからずホッとしたし嬉しかった。

文化祭本番。

青山から出る光を水で反射させて奥まで行き届かせる。

それが私の仕事。

本番、響香ちゃんはすっごく楽しそうで、嬉しそうで、なんだか私も嬉しかった。

人の笑顔を見るのが、好きだから。

あぁ、こんな思いが私に戻ってきて良かった。

この思いは前世から封じられてきたような思い。

また私はこの感情を味わうことができるんだな。

そして、今日は日頃の感謝も込めて私から焦凍に「文化祭、一緒に回ろう。」と誘おうと思う。

きっと逢羅ちゃんも言うんだろうが、

今回は譲らない。

少し、焦凍を独占してみたいと思ってしまったから。

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