第64話

64話
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2020/08/19 22:24
焦凍side

雫は、昨日いなくなってから今日も学校にも来なかった。

荷物は学校に置いたまま。

雫なら、用事だったら先生にちゃんと言うだろうし、俺にも言ってくれると思う。

しかし、1つの連絡もない。

監禁、、、いやまさかな。

雄英はセキュリティが高いからそれはほぼありえないだろう。
麗日:雫ちゃん、、、今、どこにいるの、、

八百万:心配ですわ、、

三奈:昨日のお昼休みだったよね、いなくなっちゃったの。

葉隠:どこに行くのって聞けば良かった、、

響香:そうしたら雫のこと、見つけられたかもしれないのに、、

蛙水:連絡もないなんて、、、最悪の事態を考えておかなければいけないわね、、

女子:ズゥン、、

切島:だ、大丈夫だ!澄江、強いし!!

上鳴:そ、そうだぜ!!澄江ならきっと、、きっと、、うん、きっと、、大、、丈夫、、なんじゃ、、

皆:ズゥン、、

瀬呂:ヴィランとかだったらどうしようか、、

緑谷:そんなことはないんじゃないかな、、だって、ヴィランだったらどうやって澄江さん呼び出すの?しかも、雄英はセキュリティ高いからその可能性は低いと思うけど、、

障子:ヴィランじゃないとすれば、何になる、、、?

焦凍:、、、雄英生徒。

皆:!!

逢羅:ギクッ

瀬呂:そ、それはねぇんじゃねぇの?流石に、、

逢羅:そ、そうだよ!雄英にそんなことしてる人いるわけないじゃん!

緑谷:いや、僕は有り得ると思うよ。まぁ、これは澄江さんが連れ去れてたらの話だけどね。

焦凍:そうだったとしたら、雄英生徒くらいしか雫を連れ去ることなんてできねぇだろ。まぁ先生ってのものあるかもしれねぇけど、可能性は雄英生徒よりかは低いな。

八百万:雫さんに恨みでも持っている方でしょうか、、

麗日:そんなん、いない!雫ちゃんは、最初の方は少し冷たかった、、かもしれないけど、今はすっごく優しいし、あんな辛い過去をずっと背負ってきてたんだから、仕方ないし!

三奈:うんうん!

逢羅:(は?何言ってんの、こいつら、、、雫ちゃん雫ちゃんって。ウザいんだけど、、)

響香:まぁ、今日も帰り道とか探そっか。

皆:うん!
放課後、俺は宿題もせずに雄英周辺を探し回っていた。

すると、遠くの方に人が。

この時間帯、そう人が通ってる人はいない。

もしかして雫か、、、と思ったが、それは違かった。

逢羅だった。

どこか、機嫌の良さそうな、少し気味の悪い笑顔をしていた。

そこで、ある1つの考えが頭をよぎった。

「逢羅が雫を監禁して、傷つけているのではないか。」

、、、って違うよな。

外歩いてるだけでそんな疑いすんのはおかしいよな。

だって逢羅だ。

少し我儘なところもあるが、小さい頃から俺を支えてくれたんだから。

でも、逢羅の個性は『刃』。

もしその個性で雫を痛めつけてたら、、

って、もう考えるな俺。

そんなわけねぇだろ、逢羅が。

逢羅も、流石にそこまでは、、、しねぇ、、と、思う、、

ヤベェ、今の俺は冷静に考えらんねぇ。

怪しい動きしたやつら、全員疑っちまいそうだ、、

俺は気づくと逢羅をつけていた。

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