第5話

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2020/02/08 11:59

樹side







今はLIVE中


ボーカル3人の出番だから、俺は今舞台裏にいる。

藤原樹

陣さーん！体冷えないようにちょっとアップしてきます

陣

おう！わかった！
次の出番遅れんようになー！

藤原樹

了解っす

武知海青

あ、俺もアップ行ってきます！

陣

ほーい！





軽くランニングでもしようかな

武知海青

樹！俺も一緒にアップしていい？

藤原樹

いいよ

武知海青

どこにアップしに行くの？

藤原樹

今LIVE中だし、客席の方の廊下とか誰も通らなさそうだから、そこで軽くランニングでもしようかなって

武知海青

お、それいいね！

藤原樹

じゃあ行くか









ランニング中

武知海青

！？
樹！あれ、誰か倒れてない？

藤原樹

ほんとだ。
（うずくまってる？）
お腹痛いのかな？

武知海青

ファンの子かもしれないね

藤原樹

いってみよ

藤原樹

大丈夫ですか！？

佐藤りお

大丈夫です

佐藤りお

あ、いや、全然大丈夫じゃないです

佐藤りお

【顔を上げる】

え…！？

りおside



まって。今LIVE中やんな。


なんで


















樹くんと海青くんがいるん？


え、どうしよ。心臓止まる。


やばいやばい。

佐藤りお

い、、樹くん。え。海青くん。
なんでこんな所にいるんですか！？

藤原樹

今ボーカルの出番だし、体冷えないようにランニングしようと思って。

藤原樹

LIVE中だからここら辺誰もいないかなと思ったら君がうずくまってたから。

藤原樹

どうしたの？大丈夫？
お腹痛いの？

佐藤りお

はい。さっきまで我慢できてたんですけど、耐えられなくなって。

佐藤りお

いとこと来てるんですけど、LIVE中やし、ついてきてもらわんでも1人で行けるかなって思ってたんですけど。立ってられなくて。

藤原樹

あ、もしかして。あの、あれ？
女の子…の、やつ？

佐藤りお

はい。運悪く…笑

ねぇ。まって。今普通に樹くんと話してるよな？え、まって。現実ですか？これは。
夢ですか？

武知海青

立てそうにないよね。

武知海青

どうする樹

藤原樹

俺らの出番そろそろだしな

藤原樹

どう見ても会場の中戻れそうでもないしな。

佐藤りお

あの、私のことはいいんで！
ステージの方、戻ってください！

藤原樹

いや、こんな状態でほっとけないよ

(//′\/′//♡)ｷｭﾝ

王子様かよ…ｶｯｺｲｲ

武知海青

ちょっと横になってた方がいいんじゃない？

藤原樹

とりあえず俺らの楽屋まで運ぼっか







楽屋







樹side

もうみんな舞台裏行ってるか。

藤原樹

とりあえずLIVE終わるまでここで寝ててね

藤原樹

スタッフさんに様子見ててもらうようにお願いしとくから

佐藤りお

すみません。本当にありがとうございます。

佐藤りお

あの、いとこに自分がここにいること伝えてもらってもいいですか？

佐藤りお

アリーナのＤブロックの〇〇番の席にいるので。

佐藤りお

自分のことは気にせずLIVE楽しんでなって伝えて貰えますか？

藤原樹

わかった。
スタッフさんに伝えといてもらうね

藤原樹

ちゃんと安静にしてるんだよ？

藤原樹

LIVE終わったらすぐにここに戻ってくるから

武知海青

これでお腹温めときな。
【ブランケットをかけてあげる】

藤原樹

じゃあ海青そろそろ行こう

武知海青

おう






心配だなぁ


てゆーか、名前聞くの忘れてた。





後でゆっくり話せるかな。









なんか、ほっとけない。

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第6話 5

ぴあす

コンテスト受賞作品

グランプリ

好きになるのはキミ限定【完結】

なぁな

編集部コメント

主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした！<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。