第60話

妬いとる
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2020/09/28 14:35

家への帰り道









2人で並びながら無言で歩く

















宮侑
なぁ…








突然侑が口を開き少しびっくりする














貴方
なに?









と言いながら侑の方へ向くと凄く真剣な顔をしていてドキッとする














宮侑
あなたは…角名のカナダ行きどう思ったん?
貴方
そんなの…寂しいに決まってんじゃん…
けど…角名には後悔する道歩んでほしくないから応援してる











と言うと「ふーん」と自分から聞いときながら興味なさげに言う侑













宮侑
じゃ、角名は好きじゃなかったん?
貴方
……好きだよ…もちろん恋愛感情で…














と俯きながらそう言うと侑は顔をしかめる













宮侑
角名のどこがええねん







と不貞腐れたような様子で言う侑














貴方
かっこいいじゃん
宮侑
それやったら俺もかっこええやん
貴方
角名は性格も良いし、気遣いも出来て不思議な魅力あるじゃん
宮侑
は、そんなん俺にもa
貴方
ない
宮侑
なんやとっ!!!!!












侑の言葉を遮ると侑は怒鳴ってつっこんでくる。



















貴方
なに?妬いてんの?ww







その様子がおかしくて笑いながら冗談を言う



















すると隣で大人しくなって立ち止まる侑























それにつられて私も足を止めて不思議に思いながら侑の方を見るとさっきの様子から打って変わって熱っぽく私を見つめる侑































宮侑
妬いとるよ
貴方
…え?
宮侑
妬いとる。
角名を今すぐ捻り潰したいほど妬いとるよ。





















侑の熱っぽくて真っ直ぐな目から目が離せなくて言葉が出てこない







































宮侑
好きやであなた























侑のその言葉で何も考えられなくなる




















ただ理解できるのは侑の目が本気だと言うことだった





























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