第38話

好きだと自覚した時
2,295
2020/09/02 13:04
侑side









あの後あなたは逃げるように帰っていき俺もぼうっとしながら帰りの道を歩く




















唇には鮮明にあなたの感触が残っていて自分の唇を触る




















そもそもなんであなたと角名が抱き合ってるだけでこんなにもムカつくんや
















なんであんなにあなたにキレたんや



















なんで俺はこんなにもあなたの涙に弱いんや…





















家に着き中へ入るとサムの姿があった














おかんとおとんはデートらしくておらんかった
























サムは俺の顔を見るなり嫌そうな顔をする
















けど今の俺には何か分からんこの感情にイライラとする


















宮侑
なぁ…
宮治
……なんやクソツム
宮侑
なんであいつの事がこんなにも気になるん…?
宮治
…は?
宮侑
…俺はあいつにムカついて怒ったのにあいつが泣くと苦しくなるのはなんでなん…?
宮治
……










今日のあなたの泣いてる姿を思い出しまた胸が苦しくなる

























宮侑
俺は病気なんやろか…?
宮治
…なわけないやろ…
それはお前があなたに惚れとるからやろ















惚れとる…?俺が…?あなたに…?



























宮侑
ははっ…そうやったんか…
宮侑
そうやったんやなぁ…









と言って俺はその場で座り込む























俺はお前に惚れとる



















俺の中のいつまでもハマらないピースがハマったようでスッキリする






















宮侑
なぁ…サム…
宮治
…なんや
宮侑
俺なサムが双子で良かったで
宮治
…なんやそれ…気持ち悪い















と言いながらも照れるサム





















宮侑
まぁ…今日はサムに色々と借りがあるんで俺のアイス食ってもええで
宮治
それならもう食った
腹立つから
宮侑
ほんまに…そうゆうとこやで…

















と言って柄にもなく傷だらけのお互いの顔を見て笑い合う


































角名なんか忘れちまえ




























俺が全部忘れさせたる



































あなた…お前厄介な奴に好かれたなぁ…


































覚悟しときや





































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