角名の初恋の相手
と強がるが内心全然穏やかじゃなくて
パニクってる
そのままお昼の時間が過ぎて各自教室に戻る
と笑って見せるけど涙が出そうだった
と気を使ってくれるりさに感謝しながら教室を出る
屋上に行こうとするけどもしかしたら彼が居るかもしれないから行くのをやめる
そのままどこか空き教室がないかぶらぶらと校内を歩く
歩いていくとそこには「頑張れ部活生!!!!!」と書かれた掲示板を見つける
そこにはやっぱりバレー部のものが沢山貼られていて見ていくと昔の先輩達のもそのまま貼られていた
そこには奏さんのも貼られていてプレーをしている姿、仲間達と抱き合う姿、全国優勝をして笑顔で写っている姿
私とは比べられないほど綺麗な人でこんなの私がかなうわけないじゃんと
諦め気味に笑うと
と今は聞きたくなかった大好きな彼の声が聞こえる
そこには角名が居て私から掲示板の方へと目を移す
すると今まで見た事ないぐらい優しい顔になり私の隣へくる
と優しい口調で言う角名
やめて欲しい
今はそっとしておいてほしい…
と願うけど彼は気づくこともなく続ける
と嬉しそうに言う角名
と小さい声で言うけど私の耳にはしっかり届いた
とこちらに優しい瞳で見つめてくる角名
と熱い瞳で見つめてくる
そんな事今は言わないでよ…
もう1人にしてよ…
私は思わずははっと笑うと角名から視線を逸らす
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!