第45話

適うわけない
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2020/09/06 14:38



目が覚めて傍にあった携帯で時間を確認すると30分ほど寝ていたらしい









ゆっくり起き上がると









石堂奏
あ、起きたん?





と隣には奏さんがいた






貴方
あ…!奏さん!
どうしてここに…





まさかいるとは思わずびっくりして見つめると







石堂奏
いや練習試合見るよりもあんなに必死でボール追いかけてぶつかったあなたちゃんの方が心配でな?そばにいたんよ






と綺麗な笑顔で笑いながら言う奏さん






貴方
あ…ありがとうございます…。







何となく奏さんの傍は安心して居心地が良かった







石堂奏
うちな今日嬉しかったんよ
貴方
…え?





とどこか遠い目をしながらも言う奏さん






石堂奏
うちとりんが幼馴染なのは知っとる?
貴方
はい…治から聞きました
石堂奏
そっか。
うちな東京行く時唯一心配だったのがあの子らだったんよ
石堂奏
ほら、侑なんてクセが強い性格しとるし治なんかそんな侑に突っかかってばっかやし




と可笑しそうに笑う奏さん




石堂奏
それにりんなんて他人には全然心開こうとはしないし





と角名な話になると懐かしそうに笑う









石堂奏
でも今日の練習試合みて安心したわ





と安心したような顔でいう







石堂奏
あなたちゃんが怪我した時3人ともほんまに焦った顔しとってすぐに駆けつけていく姿をみてなんか安心した
貴方
え?
石堂奏
それにな、あなたちゃんのプレーほんまに綺麗やったで







と私をみて真剣な瞳をして答える奏さんにドギマギする








石堂奏
ほんまに楽しそうにやっとって…それにつられていくあの子らをみてほんまに嬉しかった
石堂奏
けど、ちょっと寂しいわ







と寂しい顔をしながらも嬉しそうに言う彼女が美しくて思わず見とれる












石堂奏
あの子らもうちから離れていってしまうんやろうなぁって自覚したわ








そんな彼女をみて思う








私勝手にあいつらとはとく角名とは
他の人よりも親しい方だと思ってたし特別なんじゃないかな?って勘違いしてた

















奏さんには敵わないなぁ〜って自覚させられた
















私こんなに素敵な女性に出会ったことない



















そう感じるほど奏さんは話していて素敵な女性だった































はは…適うわけないなぁ〜…







































貴方
まだまだ…あいつらには貴方が必要ですよ


















あいつらにとって…いや、角名にとって必要な存在は今までもこれからも貴方だけですよ

























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