君のいない海は静まり返って、
ただ波の音が規則正しく聞こえるだけだった。
君とすごしたあの日々も、君がいなくなった
この日々も、全てが記憶の中で宝箱に入る。
ただ隣にいたい。声が聞きたい。
また叶わない願いを祈ってしまう。
それでも願い続けていれば、いつかは叶うと
信じ続けたこの日々。
海に立ち、黄昏の光に染まる水平線を見つめて、
何度も、ただ君に会うことだけを考えた。
いくら願っても、もう戻れないのに、
「戻りたい。」その気持ちが収まらない。
君の存在に代わるように降りかかった、
様々な出来事を思い返して、目を閉じる。
瞼の裏に映ったのは…
僕は明日、黄昏の海に君を見る。