第12話

ある女子 佐藤Side
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2018/02/12 12:12
自動販売機は会場を出てベンチがあるところにあった。


佐「誰もいないじゃん。」

ラッキーと思いながら自動販売機についた時だった


佐「いって……!!」


足に激痛が走った。


そして倒れ込んでしまった


周りを見回しても誰もいない。



佐「ッ…!」


声を出そうとしたがあまりの激痛に声が出ない。


その時だった



?「大丈夫!?何があったの!?」


一人の女子が向こうから走ってきた。



佐「足っ…ッ!」


声が出ずに途切れ途切れに伝えた。


?「お前さっき長距離で優勝してた…?

じゃなくて…!ちょっとベンチに移動するよ!」


その女子は俺を近くのベンチまで運んでくれた。

?「膝枕だけど我慢して」


そして女子は靴と靴下を脱がせてくれた

?「腫れてんな…こりゃ…ちょっと冷やすか…」


そう言ってその女子は自動販売機から冷えたコーラを買ってきた。


?「冷たいけど我慢して」


佐「ひやっ…」


そしてその女子はポケットから湿布を取りだした。


?「今はこれで我慢して…!

誰も来ねぇなぁ…しょーがない」


するとその女子は立って


?「ほ、らおぶるから乗って!」


と言った


佐「大丈夫?俺の事持ち上げられる?」

そう言うと

?「お前みたいな奴ぐらい楽勝だっての!はやく!

短距離に遅れるから!」



急かされるまま背中に乗った



?「ちゃんと捕まっとけよ!」


その女子は全速力で保険テントに俺を連れていってくれた。





********

保「もう!無理しちゃダメでしょ!」


俺は保健の先生にこっぴどく怒られた



そして辺りを見回したがあの女子がいなかった


佐「先生、俺のこと連れてきてくれた女子はどこいったんですか?」


先生に聞くと「短距離に出るために待機テントに行ったわよ」と言われた。


佐「じゃあ俺彼女の走りみてきます!」


そういってテントを出た

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