【テヒョンside】
あいつから好きだと言われて
正直嬉しかった
けど、あの頃が重なるんだ。
小学生の頃、初恋の人に「好き」だと言ったら
すぐに「OK」してくれた。
数ヶ月ほど、家で遊んだり、外でスポーツしたり
って可愛い付き合い方を続けていた。
ある日彼女から
「グク君も入れて3人で遊ばない?」
って言ってきた。
最初は何とも思わず、3人で遊んだ。
けどそれを気に、何度も何度も言ってきて
不思議に思い
「ねぇ、2人で遊ばないの?」
って聞いたら、ビックリを超える回答がきた
「バイバイしようか
私ね、最初からグク君が好きで
テテ君から好きって言われた時、OKすれば
グク君ともっと近くにいれると思ったの」
それで俺からは好きにならない。
好きと言われても絶対にOKしない。
って心に誓った。
すると、自然と女性に冷たく当たるようになった。
「好かれるぐらいなら嫌われた方がマシ…」
だと。
その事を思い出していると
選択肢は1つだった。
…。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。